今年の風蘭 [地方地域情報]
毎年もう少し暑くなってから咲くのだけれど、今年はもう庭木の風蘭が蕾から開花し始めている。
銘品といわれるものは、残念ながら忙しくて手が入れられず、ほとんど枯らしてしまった。
小さな鉢植えはもともと木に着生するこの蘭の性質に合わないのだけれど、江戸時代の大名の趣味だったこの風蘭(趣味的には富貴蘭という)には鉢植えの歴史があるので、要は育てる方の無精のせいだと言うことははっきりしている。
だから手持ちの富貴蘭(銘が付いた風蘭)も普通の風蘭もところ構わず庭木に着生させた。
緑色の花を咲かせる『翡翠』という名の風蘭はある夏の夜ごっそり木から剥がされて盗まれた。
かつて高知県の室戸市で発見され、採種者はそのミドリ花の風蘭を売って家一軒建てたそうだ。
まあ、ね、剥がされるのも覚悟で付けたんだからしょうがないね。
だけど、今残っているものは剥がして行くのはなかなか難しいだろうね。
学名はNeofinetia falcata 日本原産の固有種だ。
裾(キョ)が長く、風雅な小さな花を沢山付ける。
開花して二日目あたりの夕暮れ頃からバニラ系の芳香を放つ。
窓を開けていると風にのって薫ってくる。
アングレカムは大きな花だけれど、その極小形だね。
夜の花だね。花蜜は蝶や蜂のためではなく、専ら小さな蛾のためのものだろうね。
甘い匂いに誘われて花弁に頭を突っ込むと、花粉が頭に付く。
蘭は花の中で最も進化した植物らしい。
日射しが弱く雨がちなので、赤い花を付ける種類がちょっとピンクがかっただけで咲き始めた。
もっと日焼けするほどの日光を浴びると花が紅く咲く。
風蘭は普通株分けで増やすのだけれど、花粉でも育つ。
庭木に付けたって何年待っても目なんかでるわけがないと思っていたら驚いたね。
槇の木のたった一枝だけに沢山の芽が吹いていた。
その枝だけは風蘭の増殖環境にぴったりの何かがあるんだろうね。
他の木、赤松やウバメガシの風蘭は、株で増えるけれど、種で増えたのはこれが初めて。
逆に言うとその木の本来の生命力が蘭菌の増殖を許すだけ衰えてきたともいえるのかも知れない。
まあ、何年持つかはわからないけれど、当分の間梅雨のうっとおしい夜に少しは風雅を添えてくれるだろう。
不思議な雰囲気のするお花ですね。
存在感がものすごいです。
いちど本物を見てみたいです(^^)
by ミケシマ (2013-07-04 22:44)
Mineosaurusさん
はじめまして!
そよかぜと申します。
人気ブログランキングより飛んで参りました。
可愛らしい花ですね~
普段、なかなか花とかに目が行かずに生活しているのは
少し勿体無いなと感じました。
私はスマホアフィリや情報商材の紹介などをやっています。
無料の情報も紹介していますので
お時間がありましたら是非お越しください。
☆させて頂きました!
またお邪魔させてください。
by そよかぜ (2013-07-05 00:34)
わぁ、とても静かな佇まいの上品な花ですね。
木の枝についた苔も相俟ってとても
涼しそうな絵になっていますね (^_^)。
いいなぁ。
by すーさん (2013-07-05 05:44)
風蘭、優美な花ですね^^
こんな真っ白な花が日差しを浴びると赤になるんですか(@_@)
バニラ系の芳香の夜の花、甘~い香りなんでしょうねぇ(^-^)
by ニッキー (2013-07-05 15:30)
丹精込めた結果ですね。良い香りがするんですか!
by ponnta1351 (2013-07-05 16:20)
風蘭は今まさに満開。夕方帰ってくると駐車場の方からもう甘い匂いが漂っております。ご訪問&niceありがとうございました。
by Mineosaurus (2013-07-07 06:16)