山越えのミュシャ展 [地方地域情報]
日曜日のこと
南海放送開局60周年記念とのことで10月から開催していたミュシャ展に連れて行けとせっつかれていて、ようやく時間を調整し、末っ子娘と山を越えて松山に行って来た。
期末の前に行けてホッとした。
途中の山々は中途半端に紅葉し、やはり、季節が何処かおかしいのではと思わせたり、一部分は実に鮮やかな赤と朱と紅の燃えるような饗宴があったりした。
上見て走ると危ないね。
途中三坂峠に入るところで、新しい道路ができていて、みんなはその道を通っていたらしいのだが、ボクのナビはそれができる少し前にバージョンを上げたのでその新しい道が分からず、往きはそのまま峠を越えた。
なな、なんと!峠はふつーのタイヤじゃ危ないか?と感じるほど雪が残っていて驚いてしまった。
県立愛媛美術館のある公園は運悪く、大産業祭とかが開催されていて、駐車スペースが丸でなく、お堀の周りをクルクル回るはめになった。
ミュシャの油彩が見たいとのことで、展示されているものがどれほどあるのかよく調べなかったが、財団の秘蔵品も結構な数に上り、彼女が観たかったものはあったようだ。
基本的にボクはミュシャは生涯イラストレータであったと思っている。
チェコの熱烈な愛国的芸術家としてのボヘミアへの魂の傾注も、それぞれの習作や完成画の一部を観てもボクの考えは変わらなかった。
彼の画にはその具象の中に情景の変化を風や妖しげな雰囲気や禍々しさを色彩や構図で描写するよりも効果的は、本来不可視である風や空気の流れを描き込むことで描いているキャンバスに強い印象を作る。
これは漫画家の手法だ。
彼の習作、特にクロッキーやパステル、木炭、黒を基調とした水彩とほんの少しのハイライトだけの多くの作品はその技術の高さを知らしめるものだと感じた。
画家としてのミュシャに唯一ボクが目を奪われたのは、とても質素だけれど、小さな陶器の花瓶に数本の花を投げ入れている小さな絵だった。
その陶器の質感には間違いなく、どこかで必ず観たり触れたりしているごく日常的だけれど、重ね塗りされた上薬の厚みに光が丸く映り込む地味だけれど的確な描写があった。
その一幅で人間から離れた彼の画家としての矜持を感じることができたように思った。
我が末娘(来年から大阪の漫画家養成の専門学校に行く。ナンか変だと思うが、推薦だそうだ。)
帰りは昔動物園に行ったときに立ち寄ったカレー屋さんで遅い昼食をとった。末っ娘は小さいときに連れてきたはずだけど、あまり覚えていなかった。インド人ばかりでテレビの画面でインドのヒット曲をビデオで流していた。これが面白くて結構嵌ってしまった。
ナンとほうれん草にラム肉のカレー。結構美味しかったね。
てなわけの休日でした。
留守番の奥さんには一六タルトと峠の果物屋さんの焼き芋でした。
三坂峠!私はココを松山側から年末に通り抜けました
カウントダウンを足摺岬の旅館で過ごすため(30年前四国一周)一応主人がチェーン積んであったのでよかったのですが
無かったら抜けられない雪でした。それも峠だけって・・・(笑)
お嬢さん、漫画家になるのですか。やっぱりカエルの子はカエル、画才があるのですね
by こいちゃん (2013-11-26 08:51)
お嬢様とデート良いですね♥
by めい (2013-11-26 21:44)
長いこと愛媛に行っていません。
by Silvermac (2013-11-27 06:30)
ミュシャですか。いいですね、この絵の雰囲気。
by mito_and_tanu (2013-11-27 18:10)
一度は真似して描きたくなるお手本ですよね。
by hi−ragi (2013-11-29 09:20)
お嬢さまと、紅葉のなかをドライブして、ミュシャ展♪
いい秋の愉しみかた、ですね(^.^)
by のらん (2013-11-30 11:50)