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身体に合ってない? [音楽]


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 アーン/ 最初のワルツ集 (1898)

序奏 ワルツへの誘い0:53

1. 優雅さをもって 1:30
2.アレグレット・コン・モト1:37
3.「ニネット」非常に非常に早く0:47
4. 動きをもって1:14
5. 速すぎず、シンプルに(ショパンの夢想的な影に)2:01
6. 十分速く1:39
7. 「子守歌」モデレ1:40
8.速すぎず2:18
9. 「木の葉」少し弱々しく2:10
10. 堅苦しくなく ボードレールの詩によるインスピレーション3:37


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ワルツ!
ボクの血の中の薄い部分の最も薄いところ。
ワルツという舞曲の優雅さ。
ワルツが代表する舞曲としての側面は”戦争と平和やその時代の、つまりフランス語が高尚な言語として貴族の間で使われていた帝政ロシアの時代。
その頃の映像や文字の中で浮かんだ空想がボクの中で固定観念になっている。
いわゆる『知恵の悲しみ』っていうやつ。
ブラームスの四手のための舞曲集やラフマニノフやショパンや様々な作曲家がサラリと書いて弾き流す。
『理解』という生理的な緊張に最もそぐわない人と音の無限の協調。
日本人の血の中には仮の経験でしかないものの典型。
大きく踏み出される男性のステップに小さな女性のステップが回りながら寄り添ってゆく。
ボクの頭の中にはこの舞曲(円舞曲という邦名もよくないのかね。)の公式がひとつしかない。
つまり
1+1=2でしかなくて 
2=1+1や2=1.5+0.5や2=3-1のような無限性がない。
素晴らしい演奏に触れることはある。何度もある。
それを通じてそのワルツの素晴らしさを知ることはある。
でも、それは決して舞曲としてのワルツを理解しているからではないことをボクは知っている。
素晴らしいと思った音楽がワルツの形であると音楽とは関係無しにボクに入ってくる。
いやあ、理屈っぽいなぁ。
アーンのワルツはどうかなと、期待はしたわけではないけれど、わりとすんなり耳に入ってきた。
この場合、演奏の質が例えばラフマニノフが弾いたショパンのワルツとかどちらかというと演奏に耳を奪われたような時間ではなかった。

ワルツ第1集ということだが第2集があったかどうか知らない。
ボクの手持ちのCDには入っていない。
10曲。インヴィテイションを入れれば11曲か。
最も特徴的で素直に耳にはいるのは第8曲
これは歌だね。その場で歌詞を付けて歌えそうな音楽。
少年レイナルドの時代はサロンで師匠のマスネやフォーレなんかの歌曲を弾き語りしていたらしく、ピアノを弾きながらの歌はお手の物だった。
心が浮き立つような音楽でした。昔からワルツ調の歌っていうのは『ナンとかワルツい』とか歌謡曲だってたくさんあるものだけど、それをワルツと意識したことはない。
でもこの曲は、ああこういうものなんだと思わせてくれるようなものでした。
第5曲は音楽として面白いかなと。ショパンというより、ボクにはサティのように聞こえた。
最初のワルツへの誘いという部分からページをめくってゆくような作り方で少しくつろいだ。
YouTubeにはこんな音楽もあるのですね。

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アーン:ピアノ曲集

アーン:ピアノ曲集

  • アーティスト: ファヴル=カーン(ロール),アーン
  • 出版社/メーカー: キング・インターナショナル
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD





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