Blogの中の猫たち-172 [Blogの中の猫]
風の姿 花の色
パトラさんちのホーリィ
エー、ご無沙汰しておりました。何とか復帰してます。
また、よろしくお願いいたします。
僕の場合OSに入れているソフトが使えなくなることが仕事上も大きなダメージになりますので、便利であるかどうかは二の次でした。
2つあるハードディスクのひとつをテラバイトに交換し、以前ののCドライブの中身をそっくり移動させ、起動時にXPでも起動できるようにしてもらいました。
メーラーがOutlookからLiveメールになりましたのでちょっと戸惑いつつ使用しております。まあ、何とか慣れてくるのでしょうがね。
ちょっと間が開きましたのでBlog猫から再開します。
再開は真っ黒。
ボクは大学を卒業してからもしばらく東京暮らしが続いたが、その間に何匹かの猫さんと知り合いになった。
その中で一番最初にお知り合いになったのが黒猫だった。
そ『梅』の話はどこかで書いたなあ。
何しろ記事がもうすぐ2000になりそうだから忘れてしまった。
その頃の刷込があるのと、夢枕獏さんのオカルトアクションものの九十九乱蔵が活躍する小説の中で2メートルを超える主人公の肩に乗っかってる猫又の『沙門』
なんかの影響があるのかね。黒猫は大好きです。
でも、デジタル・ハンドドローではちょっと面倒です。
オリジナルの筆先を創って、薄く黒や濃い赤で彩色した体色に線を重ねて塗ってゆくのだけれど、本職の古生物の場合なら別だけど、
原画があまり大きくない猫さんの場合は筆先が掃いてゆく範囲が狭くて荒くなる。
だから白を効果的に使うことになるんだけどね。
まあ、よろし。
黒猫の特に女の子の方の線のしなやかさは魅力的だね。
ミュシャやロートレック、ビアズリーとか様々な先生方が描いていらっしゃる。
具象でも抽象でもちゃんとそのキャンバスに存在を示すことができる不可思議な生き物の典型である。
このホーリィちゃんは『魔女の宅急便の』「キキ」タイプの猫さんで、妖しげではないけれどとてもコケットである。
ただ、瞳の色には自信がない。
ボクがスケッチした写真はどうやら光に向かっているらしく、針にはなっていないけれど、琥珀色の瞳かも知れないなあと気になっている。
針のような虹彩を搾った野外ではもっと金色に輝いているのかも知れない。
とりあえず、こんなとこで。
音楽はイサーク・アルベニスの協奏的幻想曲の第2楽章アンダンテ
スペインの作曲家らしい、夕暮れから星月夜の夜にかけて暑熱をうっちゃった後の涼やかな夜想曲。
化粧っ気のない肌の浅黒く眉は黒く太く意志的で円らな瞳を持つ女性が、何かの冗談に大きくうなじを反らして笑う。
決して夜明けや真昼の音楽ではない。
夜の中に見えるはずもない白い歯がクッキリと見えるような錯覚をおこす。
アルベニスはギターだけじゃないね。