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近場の散策 [地方地域情報]

[晴れ] 今年の梅雨はよくわからない。
いや、『今年も』というべきか。ゲリラ豪雨は常態化しつつあり、晴れた日の日差しはもう真夏のそれである。
紫陽花も見に行きたかったけど、あまり鮮やかな色ではなかった。
父の日には休めないため、1日前に父が暮らし始めた有料老人ホームにささやかなプレゼントを携え、妻と面会に行く。
日常生活をホームで完結させない、『外に出かける』ことをモットーとしているその施設は出不精であった父の別の面を引き出している。
ここまでやってくれるところはないだろうね。
父に合っているようで安心している。
帰り道に近くの道の駅の裏にある菖蒲園に立ち寄った。
ここでもあんまり花に勢いがない。

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地元のテレビでやっていて寄ってゆこうという気になったのだけれど、写し方なんだねえ。
ボクのへたくそな腕でしかも粗末なカメラで撮ると現実がそのまま映る。
雨が降った直後に行けば鮮やかなのかもしれない。
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これは拙宅のセッコク。

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花期はもう過ぎたけれど、一鉢だけ残って咲いていた。

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このピンボケは時期的に今が開花のキバナセッコクとセッコクの交配種。
どちらも20年位前にいただいたものが生き残っている。
キバナセッコクは絶滅危惧種で野生種を見ることはもうない。
以前は山奥の岩清水が滴っているような場所の高い木からぶら下がって咲いているのを見たことがあるけれど、乱獲でもう見られない。
このピンボケの花は花形はキバナセッコク。花の色はセッコク。香りがないところもキバナセッコク。葉がある茎に花が咲くところもキバナセッコクの特徴がある。野生の混合は難しいだろうからおそらく園芸種なんだろうね。
普通のセッコクと言っているけれど、こちらのほうも絶滅危惧種。
野生種は本当に珍しくなった。
夕方には甘い香りを放つ。日本を代表する着生ランだった。
同じ着生ランの風ランは園芸種は富貴蘭といって江戸の時代に火屋という籠に入れ、参勤交代の折にお殿様が乗ったかごに吊るされて一緒に江戸に往ったそうな。お国にはそれぞれ自慢の品種があっていろいろ昔から銘が付いたものがある。
飾る鉢もお庭焼きで豪華なものが多いね。
セッコクは別名竹ランといい、園芸種は長生蘭といって昔は薬草として使われた。長生蘭はお公家さんの趣味であり、京都を中心にたくさんの園芸種が今でも残っている。

庭の風ランが香る時期はまだ先のはずだけど、この異常気象では植物のほうも体内時計が狂ってきているらしい。いつ咲くかわからんね。


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