左股関節置換手術 覚書1 [雑考]
ご無沙汰してました。
しばらく手術からリハビリ迄経過を忘れないうちに書いておこうと久しぶりに文字だけで頑張っています。
8月1日にようやく入院し、8月2日検査漬け。8月3日朝8時30分から股関節前置換手術のスケジュール通り生まれて初めて体にメスを入れましたが、手術そのものはいや、いや、まったくあっけないものでしたね。
朝早くから執刀医、主治医。麻酔科の医師等に誘導され、病室から手術室に入りました。
さすが医大。一体手術室がいくつあるのかわかりませんでした。
いくつもナンバーが付されている手術室の一つに入ります。
除菌のためガラス張りのドアが複数重なっており、手前で主治医に見送られ、中に入ると広い部屋の真ん中に手術台があります。
そこに仰臥するとすぐに体が固定され、全身麻酔用のマスクが顔にかかります。
「はいゆっくり深呼吸してください。1.2,3…」覚えているのは3までで、目が覚めると
「お疲れさまでした終わりましたよ。」
2時間の予定でしたが、1時間30分で実質手術は終わり、ナースセンターに近い病室に2.3日移動しました。
両腕、はいわゆるスパゲッティ症候群というやつで点滴が抗生物質やら水分点滴やら、ビタミンやら痛み止め、おまけに余った自採血を戻してくれるらしく、(いらないと言いたかったが…)400cc採血したやつを体に戻してくれた。
胸には心電図。エコノミー症候群を防止するためのきついソックスを履かされています。
身動きできない状態で麻酔が切れて目はさえる。腰は痛いはカテーテルは入っているわで一睡もできずぼーっとした状態でした。
次の日は土曜日であったため、一般外来は休診。あらかじめ言われていたが、手術明けの次の日からリハビリを始めます、とホントに理学療法士がおいでになった。
ベッドで月曜日の本格的リハビリまでにやって欲しいと2通りの運動を教えられた。トレーニングとベッドからの起き方と寝方。
歩行器を使用しますのでその練習を明日は昼から看護師さんに頼んでおきます。とのこと。
日曜日も自主トレなんだ。
果たして次の日曜日。昼からその担当の看護師のお姉さんがおいでになり、ウォーカーをベッドに近づけ、「ハイ。起きてみましょう、」と言った。
何とか起き上って立ち上がったが、「はい。頑張って一歩前へ左足を出してみましょう」
足を一歩前に出そうともがく、その痛さは凄かったね。でも、それは予想されている激痛で、その痛みで手術の痕が開くとかそういうことはない。そういうことは考えなくてもいいらしいと思いなおして、無理やり足を前に送って歩き始めた。昨日までの骨が神経に当たる痛さではなく、人工骨を入れた左足は中がグチャグチャで、元の状態に戻るまでには暇がかかる。
当たり前だね。
大人のこぶしが入るほどの切開部から執刀医が手を突っ込んで骨を引きずりだし、骨盤を一部補修して転子骨を埋め込むため、元の大腿骨にアンカーを打ち込み、骨盤とつなぐためにネジを打ち込む。
筋肉や骨を巻いていた肉や神経をいちいちあったところに並べられるわけがない。それはこっちの体が自然に元に戻る力を持っているのだから、暇はかかってもお任せなんですね。
左足は右足の倍以上に腫れていた。
歩き出すのに時間がかかる。激痛を脳が覚えているだけではなく、神経がうまく伝達されていない。
痛みがあるからむしろ、『あ、今動かしてる』って知覚できているよ言うなもんです。
次回に続く。