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左股関節置換手術 覚書2⊕ブログの中の猫たち-196 [Blogの中の猫]

お久しぶりです。

置換手術後無事退院し、地元の病院でリハビリに励んでおりました。

午前中はリハビリに入り、午後はいろいろパソコンで作業した後、自主トレです。

9月20日に執刀医の診察を受け、そろそろ現場復帰もできそうなので明日お試しで職場に出ようかと思っていますが、どうなることやら。年取るとなかなか筋力を戻すのが大変ですね。

自主トレはここで!


hinannro.jpg


我が家の裏には津波の際の避難路ができており、35メートルの高さまでスロープと階段が別についています。

町の数方向から登れるようになっている高台です。

最初はスロープをステッキを付いて登り、次にステッキなしの歩行でと進みました。

今は階段を上っています。下りの方がきついね。

まだ左足の臀部の筋肉が完全に回復していないので、ぎこちないですが、何とかフリーハンドで100段余りを一気に登ってそれから傾きながら杖を使わずに歩行して帰ってきます。

リハビリの計算された動きではなく、日常の中で必要な筋力を取り戻すためには仕事が一番とアドバイスをもらい、8月定年でしたが、昼間の仕事に出ようと明日から現場復帰です。


休み中は今まで描いたイラストのリメイクと修正を手掛け、古生物画像の一部をアドビストックに申請しました。原画サイズの大きさを見てもらう機会がないので今やっておくべきだと考えて始めました。

私の住んでいる漁港は東・南海地震の際には津波の影響を大きく受ける可能性があり、作品がストックされていて私に何かあったとき、私の作品を手にする機会を作っておく必要があると思っています。

主に息子と娘のためですが。



ボツボツとマイペースでブログ猫の更新も行っていきますのでよろしくお願いいたします。



ashigata01.gif  ブログの中の猫たち-196 ミルチャ Brog ゆーるいにゃ 





mikkiBrog02.png


今回はブログ「 ゆーるいにゃ 」さん所のミルチャさん。

以前確かジュンっていう猫さんを描いたことがあります。少し前は幼かったミルちゃんも目力のある娘になってますね。

mikkiBrog01.png


最近はツイッターでの投稿が多いみたいだね。



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ではでは 明日のために少し早めに寝ることにします。

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左股関節置換手術 覚書1 [雑考]

ご無沙汰してました。

しばらく手術からリハビリ迄経過を忘れないうちに書いておこうと久しぶりに文字だけで頑張っています。



手術台.jpg



8月1日にようやく入院し、8月2日検査漬け。8月3日朝8時30分から股関節前置換手術のスケジュール通り生まれて初めて体にメスを入れましたが、手術そのものはいや、いや、まったくあっけないものでしたね。

朝早くから執刀医、主治医。麻酔科の医師等に誘導され、病室から手術室に入りました。

さすが医大。一体手術室がいくつあるのかわかりませんでした。

いくつもナンバーが付されている手術室の一つに入ります。

除菌のためガラス張りのドアが複数重なっており、手前で主治医に見送られ、中に入ると広い部屋の真ん中に手術台があります。

そこに仰臥するとすぐに体が固定され、全身麻酔用のマスクが顔にかかります。

「はいゆっくり深呼吸してください。1.2,3…」覚えているのは3までで、目が覚めると

「お疲れさまでした終わりましたよ。」


2時間の予定でしたが、1時間30分で実質手術は終わり、ナースセンターに近い病室に2.3日移動しました。

両腕、はいわゆるスパゲッティ症候群というやつで点滴が抗生物質やら水分点滴やら、ビタミンやら痛み止め、おまけに余った自採血を戻してくれるらしく、(いらないと言いたかったが…)400cc採血したやつを体に戻してくれた。

胸には心電図。エコノミー症候群を防止するためのきついソックスを履かされています。


身動きできない状態で麻酔が切れて目はさえる。腰は痛いはカテーテルは入っているわで一睡もできずぼーっとした状態でした。

次の日は土曜日であったため、一般外来は休診。あらかじめ言われていたが、手術明けの次の日からリハビリを始めます、とホントに理学療法士がおいでになった。

ベッドで月曜日の本格的リハビリまでにやって欲しいと2通りの運動を教えられた。トレーニングとベッドからの起き方と寝方。

歩行器を使用しますのでその練習を明日は昼から看護師さんに頼んでおきます。とのこと。

日曜日も自主トレなんだ。


果たして次の日曜日。昼からその担当の看護師のお姉さんがおいでになり、ウォーカーをベッドに近づけ、「ハイ。起きてみましょう、」と言った。

何とか起き上って立ち上がったが、「はい。頑張って一歩前へ左足を出してみましょう」

足を一歩前に出そうともがく、その痛さは凄かったね。でも、それは予想されている激痛で、その痛みで手術の痕が開くとかそういうことはない。そういうことは考えなくてもいいらしいと思いなおして、無理やり足を前に送って歩き始めた。昨日までの骨が神経に当たる痛さではなく、人工骨を入れた左足は中がグチャグチャで、元の状態に戻るまでには暇がかかる。

当たり前だね。

大人のこぶしが入るほどの切開部から執刀医が手を突っ込んで骨を引きずりだし、骨盤を一部補修して転子骨を埋め込むため、元の大腿骨にアンカーを打ち込み、骨盤とつなぐためにネジを打ち込む。

筋肉や骨を巻いていた肉や神経をいちいちあったところに並べられるわけがない。それはこっちの体が自然に元に戻る力を持っているのだから、暇はかかってもお任せなんですね。

左足は右足の倍以上に腫れていた。


歩き出すのに時間がかかる。激痛を脳が覚えているだけではなく、神経がうまく伝達されていない。

痛みがあるからむしろ、『あ、今動かしてる』って知覚できているよ言うなもんです。



次回に続く。


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Blogの中の猫たち-195 [Blogの中の猫]


Blog01Shinnosuke.png


うちの長い猫 千晶さんとこの

しんのすけ君




暑いですねえ。


予定から3か月遅れ、ようやく股関節全置換手術の入院日が決まりました。

8月1日に入院し、8月3日が手術になります。

リハビリがすぐに始まりますが、退院の予定は未定です。後が詰まっているようですから

あまり長期入院にはならないでしょうが、しばらくは全面休養になります。


ブログ猫-195は うちの長い猫のしんのすけ君です。


Blog02Shinnosuke.png



異常な暑さが続いており、猫さんたちも大変ですね。熱中症にならないように。

クーラーの室外機にダンボールで枠を作ってカバーしたり、いらなくなったバスタオルに水をひたし、

バケツに水を入れて、タオルの端を一方を漬けておき水が切れないようにして室外機にかけておくと

冷却効果が違ってくるようです。

ボクの部屋はパソコンの熱で大変暑いですので」、クーラーを30度の設定して扇風機と併用しても

体感温度が低くなりしばらくは快適です。

身体が慣れてきたら1度ずつ下げていきます。



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皆さんお体を大切に。



音楽は引き続き2celloからニルヴァーナの名曲を一曲 チェロで聴いても結構いけます。





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Blogの中の猫たち-194 [Blogの中の猫]

もかBrog01.png



 ashigata01.gif  たおやかに(直ぐで柔にして剛)茶々




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このところさぼってたわけじゃないんだけど、調子が悪い。久しぶりのBrog猫です。
この猫さんが逆光に入ってしまうと、油性画像でなければお手上げだ。
写真の発色の具合もあるだろうけど、一貫しているのはこの瞳の色。
まさにキャッツアイのような瞳。
生き物の目なのに色を付けるとどうしてもはめ込まれた宝石のようになってしまう。
適当なハイライトではどもならん。
ずっと描きたくて普通目を入れると生きてくるのに、目だけが生きてしまって…
今回もあきらめて、ペンタブレットに離し気味に揺らしながら4倍画像を絵筆のツールでペタペタやって遊んでいたら、
何となくそれらしい色合いになってきた。体色とのバランスがやっと取れてきた。
も、これでやめとこ。
やり過ぎたら元も子もない。と完成ということにした。

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音楽はショスタコーヴィチヴァイオリンのための5つの小品。から第1前奏曲




確か楽劇か何か、『馬アブ』の中の一曲で、この曲はかなり有名になってる。
もともと編曲はショスタコーヴィチ自身ではなくて、2台のヴァイオリンのための小品だったはずだ。
ショスタコーヴィチは映画音楽もいくつも手掛けていて、純粋な音楽が音と彼の持っている理論の中で醸成されたものだけではなく、人間が根源的に持っている抒情的な歌謡性をストーリーのある表現の中に自身を流し込むと、まるでピアソラのような情熱を感じさせる。
牛乳瓶の底のような彼のメガネが外れている。
ヴァイオリンで聴くとちょっと熱すぎるけど、オクーターブ下げてチェロで演奏しても、この2Cellos、イケメン二人だと結構熱いね。
彼らの真骨頂はクラッシック音楽に納まらない異端的と思えるほどの自己主張だけど、それだけに選曲の方もきわめて個性的。


チェロでの演奏のCDは探したのですが、僕のは輸入盤でもうないのかな。

   



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Blogの中の猫たち-193 [Blogの中の猫]

ねこ便り ~メル&チョコ,猫との出会い~ メル



メルBrog02.png




今起きたところか、退屈なのか、肉中で踏ん張って指を反らすと肉食獣の爪がにゅっと出る。
一瞬飼い猫から猫に戻ってる。
でも、次の数瞬で爪が隠れ、フツーに立つと指先からぺろぺろと掃除を始めるかな。飼主の足音を聞くとしなやかに体をひねって鳴きながら甘えに走る。尻尾を立てて…そんなふうに想像が続く。
写真が瞬間を切り取るのは撮影された時の一コマで、でも、それはシーンから完全に独立していくつもの物語を勝手に作らせてくれる。
ハンドドローで描いたボクの絵はボクのこの想像が後に続くように描けているかどうか、数か月するといつも手を加えたくなる。
今のところこのメルさんにはこのままいてもらおうと思ってる。

メルBrog.png
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音楽はモーツァルト
最近は年のせいかあんまりドンガラやかましい管弦楽は以前ほど聴かなくなった。ゴシックメタルとかは車の中ではよく聞くけどね。
ピアノソナタ第4番 変ホ長調 K. 282
1775年にミュンヘン滞在中に書かれた。6曲のシリーズもの”デュルニッツ”の4曲目。
変わってるのは、まるでベートーヴェンの月光ソナタみたいに緩徐楽章から始まるってところだ。
第1楽章 アダージョだけでも聴いてね。
今できた曲みたいな弾き方をするのはこのグルダしかできない。とても鮮明だけれど、糸をひく音の流れから詩的な香りがする。この頃のモーツアルトには
フォルテピアノ以降の豊麗な音がまだ聞こえてはいないと思うけれど、現代のピアノで弾くと古楽器には醸し出せない音色の滑らかさが独特の感覚をもたらす。






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古き生き物2018-1 T-rex [Jurassic Gallery]

これまでも、別のブログに移行したりしたけれど、もういくつものブログを管理したりHPを専門で動かしてゆくのもしんどい年になってきた。

で、まあ、共倒れにならないように更新画像に本業の方も取り入れて行こうと。

Jurassic Galleryのブログ版もここで扱うようにしました。今までも時々紹介はしてましたけど。

今回は、まあ、再開の最初ということで以前描いていたものを背景を消し、動きを変えて描き直したものです。

猫の絵もそうですが、この恐竜で一番厄介なのも目なんですね。

だって、見たことないんだから。



face.png

M.Shiraishi(c)All Right Reserved




顔全体からして眼窩は小さいしね。実際の原画はこの数倍は大きい解像度ですから、それを購入されてる人はいいでしょうが、画像が小さいと目が生きない。


ま、想像してくだされ。




frontlegs.png



ティラノサウルスはあとからあとから発見される大型肉食恐竜によって、最近は「最大」という言い方はされなくなりました。でも、原点なんですね。発掘されている骨格の総量が、最近のものとは比較にならない。

獣脚類の中では「真実が夢に一番近づいた恐竜」だと思っています。

最近実際に発見された印象化石によって、体毛の、というより、羽毛の生えた恐竜が再現想像図として、多く描かれています。

小型の肉食恐竜については体毛の可能性はたとえ氷河期に生息していなくても、進化の過程としてとらえられるかと考えます。

でも、なんででかい体に羽毛がなきゃいけないの?

卵から孵ったばかりのT-rexの幼体に体毛が生えていても体温維持の観点から理にかなっている。


じゃあ、成体に体毛がある必要性は何? 

ディプロドクスやスーパーサウルスのような竜脚類には必要ないの?

鳥類に進化する過程にあるとされる小型の獣脚類ベロキラプトルやそれ以前のコンプソグナトゥス(コンピって呼んでるね。)ならあり得ない話ではないんだけど。

一個の印象化石からすべての獣脚類に派生しそうだね。 考古学のこの辺の分野はなんか厚みに欠ける。

古代のカメを専門に研究している学者さんが、古代=恐竜という安易なマスコミのおかげて不本意とは思うけど、今は恐竜学者というネーミングで登場する。

考古学はすそ野が広いのだからネーミングはどうでもいいと思うんだけど。

古生物には残されたものは不完全な骨格しかない。犬の頭骨から体色まで再現することはできない。

それは想像なのですね。



この画像も、想像です。




Uppershap.png




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Brogの中の猫たち-192 [Blogの中の猫]

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Blogの中の猫たち-192

梅しごとー梅吉日記ーにわの梅吉 白目がちな日々
梅吉君

猫らしい猫だね。
こてつ君は猫の範疇を超えた爆発的な好奇心が瞬間的に沸騰するけれど、このお兄さんは若旦那的な動作が微笑ましい。
茶トラ系なんだろうけど、写真から色を拾うから原色とは違ってくるだろうけど、ご容赦。
ま、色が違っても何とかなるのは牛柄さんと白猫、黒猫くらいだから。
このimageはちょっと変わったシチュエイションだったから、面白いと思った。
グラビアのスタジオ撮影のワンカットみたいな写真だったけど、実際に描いてみると、どうも眼差しの方向がうまくない。ほんの少しの頭の角度とか、黒目の位置、ハイライトの強弱なんかで違ってくるので、猫ってホント難しいわ。

Brog02.png

と、ここまで書いていてふと、ああ、こりゃ絵の視点じゃなくて、写真の視点だなと気づいたので
きっぱりあきらめた。
写真を見て描いているからこそ、捉われるジレンマだね。
本物前にしてたら、一瞬でもじっとしていない彼の微細んな表情や目の変化に、想像がとってかわる。
Blog猫じゃなくなるね。

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音楽は アントン・ブルックナーの幻想曲ト長調

ブルックナーの音楽的な響きの基調はオルガンの響きなんだけど、このモノフォニックな歌は明らかに旋律が頭に浮かんでいたのだろうと思いたい。1868年の彼の交響的な音の飛び交うテーマではなく、凄く日常的な姿が浮かんでくる。





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音からの物語-舟歌 [音楽]





日暮て沈む陽の光が鏡のような水面にオレンジ色の時間を流し込む。
川べりに舫われたゴンドラの影が背後の建物の陰に溶け込んでゆくころ
ゆらゆらと一艘の小舟が風に押されながら河口に向かって流れてゆく
舫い綱が緩んで岸を離れたのか、塗りの剥げかかった小舟の船べりは
人の重さから解放された自身の浮力でゆっくりと風に追われて右に左に傾きながら滑ってゆく
昼間の温度を失ったそよ風は、ゆったりした運河の流れの面にトリルのような細かなさざ波を作る
それは風に送られる無数の小さな手になって
主のいない小さな船をかすかに揺すりながら運んでゆく
棹に操られる小舟がまだ周りを行き来するころ、その小さな船には若い男女の姿があった
櫂も棹もなく、ただ流れるままに下りながら、たまに行合う船からかけられる挨拶
返事をするのではないが、互いに頬寄せたまま、口元はにかんだような笑みを浮かべ
彼女はかすかに手を振った
そのかすかに上気した横顔を亜麻色の長い髪が風にほどけて降りかかる
若者の方に彼女の頭がゆっくりと落ち、目を合わせたまま短い言葉を口にする
やがて行き交う船の途絶えた黄昏れに
水音とともに大きく小舟は揺れ動いた
その後の静寂、風のトリル
今、左右どちらの岸辺に付くでもなく、夕暮れの中を漂う小舟にはもう、二人の姿はない
暮れて行く夕日が落ち切り川面の両側から夜が流れ込んでくる


メンデルスゾーンの49曲の無言歌の中で
 この一曲を聞いて水面に浮かぶ花弁が緩やかな流れの中を風にフルフルと回りながら流れ下ってゆく印象を持ったこともあった。
この曲の演奏はたくさんあって、それぞれ印象が違うのだけれど、この動画の中音のアクセントの付け方は均一で、淡々としている。それだけにタッチの余韻が感情を押し殺して切なげに消える。物語を音で紡ぐのではなく、
音の中に物語を思い浮かべられる演奏。今日はこの演奏がふさわしかった。

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   F.メンデルスゾーン/無言歌集抜粋




F.メンデルスゾーン/無言歌集 全曲 2枚組CD




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Brogの中の猫たち-191 [Blogの中の猫]

ねこ便り ~メル&チョコ,猫との出会い~のChocoさん


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猫の模様って似たのがたくさんあるね。
で、この牛柄さんも、以前デッサンしたような気がしたんだけど。なかった。
この飼主さん。部屋に行き渡る自然光の柔らかいセピアの中で猫さんの写真を撮られる。
黒は黒く、白は白くない。どう扱うかについていつも悩み、そのうち古生物のリメイクを手掛けたりして描きかけのまま時が流れる。
光を尊重すれば背景に当たる光を均等に扱わなければならなくなる。
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そこで、真っ黒から実際の鼻の位置を拾い出し、塗りつぶしてみてまた描き加え、ブログの写真と比べたりする。
うまくいかない。
その結果チョコ君にはちょっと蛍光の中に出ていただいた。
黒の中にはいくつもの黒があって赤から、青から、緑から、濃淡に元の色をにじませつつ、変化する。前回の黒猫さんは灰色から逆に光を消していったけれど、今回はその逆をやった。
デジタルハンドドローはともすれば自然が持つ滲みや汚れが洗われてしまう。いちばん時間がかかる目が描き込めたら、まあ、上出来ではないかと自画自賛。


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音楽は プーランク15の即興曲から最後の曲。
ハ短調「エディット・ピアフ賛歌」


時代は近代から現代に映ってゆく狭間である。歌=シャンソンの持つ音色と煌めくヴィヴラートは鍵盤楽器からは聴こえるものではないが、この曲の持つ哀し気に眉間にしわを寄せたようなテーマが次第に感傷的に昂ってゆくところは、人の面影を確かに映し出すだけの力がある。











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32年前の花 [音楽]

Dendrobium moniliforme 
単子葉植物ラン科 和名 石斛(セッコク)

学術的には、今も分布相は日本の中部以南に分布している。
多分そうなのだろうけど、ボクの田舎ではもう、いわゆる山取りといわれる。野生種を採取したものは最近見たことない。
近似種の中国産は昔から漢方薬として用いられている。
石斛の名前はその中国のもので、日本ではセキコクが詰まってセッコクと呼ばれている。
茎が薬用とされることは日本種でも昔から行われている。
着生蘭として昔から武家社会で珍重された『富貴ラン』の原種がフウランと呼ばれて、今も山野草として楽しまれているのと同様に、このセッコクは公家の趣味として『長生ラン』と呼ばれて変異種が珍重されてきた。
江戸時代から続く、いわゆる古典園芸植物というやつ。
野生のものはほとんどが白い花で、稀にアントシアニンの蓄積で赤い花が咲くものもあり、今ではそれが定着して、園芸種として安価に手に入る。
ただ、成長点培養や他のバイオ技術でも生育し花が咲くまでに何年もかかる風蘭と異なり、花が終わった茎を使って、あるいは株分けして簡単に増やすことができる。
32年前に僕は確か4本の茎からなる一株を職場の同僚(といってもかなり年上)からもらった。
当時はバイオ技術もなく、花は全て山で採ってきたものだった。
稀に少し赤みがかかったものがあれば園芸店に買って貰ったりしていたらしい。
僕がもらったものはありふれた白い花が咲くものだと思っていて、1年後に咲いた花はてっきり白だと思っていた。
でも、ボクのセッコクはその後いくつか貰ったりしてかなり増えたけれど、白いと思っていた最初のセッコクの花はどうもボクにはクリーム色に見えてきた。
今では黄花といよばれる変異種だとわかったけれど、あまり香りが他のセッコクほど良くないので、増やそうという気持ちもなく、ほったらかしにしていた。
それでもこの花は逞しく、小さな鉢の中で成長サイクルを32年間繰り返している。

32年前の花.jpg

皮肉なもので手入れしていたものはその愛情をやがて子供にとられ、打ち捨てられて枯れていったり、貰ってゆかれたりしたけれど、奥さんより付き合いの古いこの花は相変わらず、数は増えないけれど、毎年クリーム色の花を咲かせる。
普通のものより花期が長く、香りが無くなっても蝋梅のように花弁が透明になるまであまり萎れない。
1年前から庭のブロック塀に雨ざらしと夏の日差しに耐えているその旧友をボクはデスクに置き、今日も一緒にレイノルド・アーンのアンダンテを聴いた。



YouTubeではヴァイオリンとピアノのための楽曲として四重奏曲第3番ト長調の第3楽章を演奏しています。これもいいですねえ。紹介するのは2度目だけど、元の四重奏協での演奏でいいのがない。
エミール・フリアンの絵とぴたり嵌ってるね。


エイムズ・ピアノ四重奏団 /アーン、シュミット、デュポア 
フランス近代音楽の紹介


フランス近代の中でアーンの地位はサロン音楽として扱われることが多い。でも、ボクは好きだね。このアンダンテは上品で薫り高いのロマンティシズムがある。
以前紹介したけれど、やはり感想は変わらない。


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