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サンプル公開-2 [仕事の雑記帳]

Doromaeo2.jpg

i-Pad用のソフト製作のサンプルがいくつかまたできています。
最終的には啼き声や画像の入れ替えなどでひとつひとつが未完成です。
英語の学習用ソフトの一環です。
余り古い画像は入れ替えて頂いたりしているのでまだ流動的です。
そのタビに非公開になるのでこれらもいつまで持つかわかりませんが…
おもしろいのはこの会社でこのサンプルを製作している方が遠慮しながら使用している画像が、
他のYouTubeのDinosaurトリビュートビデオでボクの画像を無許可で使っている人の方が堂々と、でかでかと使っている。
呆れてしまいますが、荒削りの魅力もあることは事実ですね。

 

 

 

 

 

 





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I-Pad用無料ソフトサンプル [仕事の雑記帳]

新しい企画

Tyranno2008-0.25.jpg

i-Padは現在ソフトが少なくていろんなクオリティでいろんな企画会社が提案してくる。
今進行しているものにフォトフレーム形式で古生物について英語圏バージョンと日本語バージョンで無料ソフトを作成している。
その企画に画像を提供しているのだが、英語教育ソフトの会社が試作品をYouTubeにアップロードしている。
まだシンプルなもので徐々に改良を加えている段階。
日本語バージョンも並行して作成し始めた。
元もとは英語教材の会社なので英語版がメイン。
ボクの画像は断りもなく切手にされたりしているので、しっかりした製品を作ってそう言う有象無象を駆逐していきたい。
で、そのサンプルを見ながら東京の会社の社長さんに何処までを無料化でやるのかなんていう計画を聴きながら他の恐竜を扱った動画を見ていたら、やっぱりあるねえ。
明らかにボクの画像を元にシルエットだけ使ったものやシルエットだけ盗用して好き勝手に色を塗ったものや…
でも総じてクオリティが高くない。
サンプルなので感想を出来たらYouTubeのコラムに載せて貰うと有り難いけどね。
まだまだ画像の差し替えやレイアウト、モーフィングを加え、各画像に残っているサインを削除し、絵の大きさを統一し、と完成まではちょっとかかるかなあ。

とりあえず、見てみて下さいな。
アナウンス経験もあるアメリカ人をナレーターに使っているんだけど、ラテン語の学名の発音に舌噛みそうになって四苦八苦したそうです。♪(^∇^*)♪

ティラノサウルス編

 

アルバートサウルス編

 

 

 

 

 





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画竜 [仕事の雑記帳]

 Tatu01.jpg

 

年賀状に使おうと思っていたけれど、
画像の仕上げが間に合わず、そのうちに原画を手放してしまったので、そのまま縮小図をほったらかしにしていた。
それももったいないので一度ブログに載せてから仕事用のフォルダから削除し、手許にはデッサンだけを残すことにした。
骨格はボア(陸棲の大蛇)と恐竜から取って、肉付けすることで空想動物をちょっとこっち側に引っ張りたかったのだけど、描いているうちにだんだんリアリティが失われてくる。
こういうのって描き込めば描き込むほど絵空事になってゆく。
絵筆の方がその点ぼかしやすくて選択肢が多い。
十二支のうちで唯一想像上の動物。
雲とか水とかが住処でこの絵のように炎の中には滅多にいない。
この辺は西洋のドラゴンの影響である。

 

Tatu02.jpg

モンスター・ハンターに出てくるような完全な創作であればいくらだって出来るのだが、『竜』とかその装飾文字である『龍』とか東洋的枠が嵌ってしまうと俄にビースト的な視点から内省性を帯びてくる。
東洋的伝説には宗教的な吉兆や瑞兆の具体化があり、描くにも一定の約束事があるらしく、首から腕の付け根までとそこから腰(後脚の付け根)まで、さらにそこから尾までの長さは均しくなければならない。
南宋画の竜を見ていると頭部には馬のような共通のモチーフが使用されていると思っていたけれど、それは馬ではなく駱駝だそうだ。
角は鹿、目はウサギ(赤いのだろうね。)胴体部分ははもちろんヘビ。腹部は蜃(はまぐり)、これはよくわからないけれど、大蛤は気を吐いて蜃気楼を作ると言われている。でも蛤をお腹にどう描けばいいのかさっぱりわからん。背中部分はもちろん鯉のうろこ。爪は鷲鷹。掌は虎。そして意外に描くときに軽視されがちな耳は牛の耳である。これを『三停九似』という。
まあ、理屈は良いわな。
一度書いておきたいのだけど、今回でソフトを使って描くのはやめにする。
墨の世界が一番ふさわしい。

 

 

 





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変なやつ [仕事の雑記帳]

チンタオサウルス

Tsintaosaurus.jpg

頭に飾りのあるカモノハシ竜にはランベオサウルスやパラサウロロフス、コリトサウルスなど特徴的なものが多いがそれぞれ頭頂の飾りには共鳴効果などがあって比較的判りやすい役割を持っている。
だけど、この中国産(中国産というのがちょっと胡散臭い。
どうも発掘された骨だけで作ったという骨格が変なものや不自然なものがあるので生き物の感じがしないことがある。)の恐竜の頭には垂直に立ち上がった華奢な飾りがある。
幅があれば鼻腔から頭頂まで空洞の響鳴袋が突いていたりしたかも知れないが、この骨は棒のようで学者は以前死後に化石化する過程で折れてしまったものではないかという人が多かった。
でも後に別の同様の個体が見つかるに至って、謎ながらこの平和的な草食の恐竜の頭の飾りは非常に絵として処理しにくいがこのような突起があったのだといわれている。
でもね、恐竜の化石のほとんどが背筋の収縮で反り返った状態で発見されるように、この軟弱な骨もそのように立ち上がって分離してしまう何らかの筋肉の付き方をしていたのかも知れない。

Tsintao.jpg

平山画伯の息子さんは日本では恐竜学者と言うことになっていて(本人の専門は亀のはずで、ことあるごとに欧米の恐竜学者のいい加減さを非難される。
ディプロドクスやスーパーサウルスのような竜脚類の頭部について化石の頭部から極端な下向きの付き方をしていたとする説を述べ、小田隆さんの精密な復元画でそれを図録にして様々な図鑑などで紹介されている。
それは説得力のある説だけれど、収斂進化を無視した特異な形の頭部を持った異形の生物が出来上がり、生物としての自然さを欠くものだと考えていることは以前にも書いたことがある。
現代の形成科学や化石再生の経験から科学的に想像されているだけである。
竜脚類の頚部と頸椎を繋ぐ骨は平山説でなければ脱臼するはずだという。
でも、化石では残らない軟骨や筋肉の秘密は語られない。
鼻腔が目の上に来るのが彼の説からは修正できるという。
でも、人間だって頭蓋骨の鼻の穴より実際にはずいぶん下に盛り上がった鼻があり、鼻の穴がある。
ボクらのは恐竜の死から発見された化石までの過程が全ての筋肉と骨の関係で明確に認識しているわけではない。
それでも、このチンタオサウルスの頭部の骨を何らかの形で再現していないと、まだ想像図としては認知されにくい。
年齢や性別や生殖のための装飾。
今のところそういう風に当たり障りのない結論で満足するしかないのかも知れない。
変なやつだけど、妙に製作意欲をそそるやつでもある。


 

Tsintaosaurus01.jpg







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懲りたサウルス=コリトサウルス [仕事の雑記帳]

Corytho.jpg
 コリトサウルス


ようやく契約の期限が切れ、完全にボクの手許に原画が戻った。
ボクはこの穏和な恐竜をあまり描かない。
以前ニューヨークタイムスで『サウロロフス』の白黒画像が締め切りに間に合わなかった時から、この手のカモノハシ竜はあんまり描いたことがなかった。
その中で、いつだったかスター・トリビューン紙の日曜版で見開きの画像をやったときそのメインにしたのがこの画像だった。

万全を期して締め切り前に仕上げた画像を送り、他の背景になる画像達もクリーニングして、トリビューン紙の担当のサイトにアップロードしたのはいいけれど、後で確認したら、何と前脚の指の位置が間違っていた。
慌てて編集部にメールを送りその部分の訂正を依頼。
画像が大きくて、全てを送っている余裕がなく、訂正部分だけを送り、後は編集部の腕利きに繋いで貰うという離れ業でしたが、何とかぼろが出ずに日曜版は発行され、無事仕事が終わったという想い出の画像です。
その後この画像はいくつかの使用権を設定しましたが全て二分の一サイズでした。
今、ようやく原寸で公開することが出来るようになりました。
猫の絵と違って本業にはいろいろな制限があって、原寸では公開できませんけど、出来不出来はともかく
これは想い出の絵です。

DSCN3156.jpg



Corythosaurus.jpg

久々の仕事の雑記帳でした。





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ディモルフォドン-二種類の歯 [仕事の雑記帳]

Dimorphodon=2種類の歯

Dimo02.jpg

4月1日嘘つかないで行きます。
ジュラ紀中期に棲息していた翼竜目
ランフォリンクス科の小さな翼竜である。
顔の上下の幅が比較的大きい種類であり、さも見てきたかのように上から描くのはちょいと気が引ける。
マンドリルというヒヒの仲間がいるけれど、お顔の模様はそれに倣った。

Dimo04.jpg


ディモルフォドン『2種類の歯』を持った嘴を持っていた。
イギリスの泥炭の地層から発見され、ほぼ完全に近い化石で発見されている。
尻尾は長く、尖端は菱形をしていてランフォリンクスの特徴を持っている。

Dimo01.jpg


高い木に羽を畳んだ両前脚の爪と後脚の鋭い爪を使って登り、そこからムササビのように滑空しながら、その尾を使って方向を変えていたと思われる。
体は軽く、皮膜は大きい。
羽ばたくだけの筋肉はついていたかどうか…肩胛骨にそれだけの分量の筋肉をくっつける大きさがあったろうか。
まだ鳥にはなれないトカゲは地上から天空へ舞い上がるのではなく、空に近い高所から緩やかに地上に落下する行為を繰り返して生活していた。
高い木々の間を右に左に滑空しながら、羽が大きくまだ羽ばたいてホバリングするゆっくりした太古の時間の中にいた大きなトンボたちを捕食していたのだろうか。Dimo03.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dhimorpho.jpg

 

 

 





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夜の蜥蜴 [仕事の雑記帳]


75.gifニクトサウルス・グラシリス75.gif

Nycto01.jpg

全長(翼長2.5~3.5メートルくらい)でプテラノドンと棲息区域(海辺)時代(白亜紀後期約8,700万- 約8,200万年前)が被っている。
プテラノドンの一種であると考えられていたのは、以前発見されていた頭骨には鶏冠が想定できる痕跡を発見できなかったかららしい。
昔から様々なスタイルがバラバラに発見された骨格から想像されている。
プテラノドンは翼竜の代名詞のようで、実は3種類の代表的なタイプをごちゃごちゃにして映画なんかで使われているけれど、どちらかというとインゲンスという名前が付けられているものが特徴を決めているようだ。
ニクトサウルスは少し小さくて現代の海鳥で言うとアホウドリぐらいの大きさだったと思われる。
鶏冠が特徴のプテラノドンだけれど、鶏冠の派手さではこのニクトサウルスがユニークだね。


Nycto02.jpg

まるでヨットの帆のような形で、低く海原を滑空しながら海面に漂っているイカやクラゲや弱って浮いている小魚なんかを飛ながら長い嘴ですくい上げるスタイルで食事をしたと想像する。
凶暴な面影はなく、いわゆる『恐竜』の定義にあてはまらないトカゲだけれど、定義なんて突出した特徴を切り離して学問的な括りを作るための人為的なものだから、生き物の方には関係ない。
ひっそりと空気の流れに乗って滑るように海面すれすれを飛ぶ。
由木のような飛翔がその名の不気味さにあらわれている。でも、夜は寝てたんじゃないかなあ。気温が下がるから。
ただ頭の載冠の異様な大きさから考えてきわめて限られた生息域にとどまったタイプであろうとは想像がつく。
でも、イメージっていい加減だね。
『夜のトカゲ』って夜飛ぶところを見た奴いるかぁ?

Nycto03.jpg



 


 

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Zの項目 [仕事の雑記帳]

ゾンギュアンサウルス

Zhongyuansaurus01.jpg

                                                              中国洛陽中原龍



相も変わらず、中国名は力み返っている。
羽毛恐竜ではそのユニークな化石が次々と発見され、古生物学者にとってオーストラリア、ナイジェリアを抑えて最後のパラダイスになっているようだ。

Zhongyuansaurus02.jpg


堆積した岩石に残った骨格の印象は信憑性があるのだけれど、僕はどうも骨格が大きくなるに連れて中国の学者が発表する恐竜の骨格化石は人工的な感じがして好きではない。
骨が持っている生命の支えのようなフレキシブルな印象がなくて、何か紛い物を見せられているようでならない。
想像力が萎えてしまうのだ。
ガソサウルスの化石なんてその典型で、頭骨の創作がいいかげんでリアリティがないことこのうえなかった。
発見された部位と想像で補った部分の落差があまりにも激しくて、本物の部分のリアリティまで損なわれてしまっている。
この珍しいZの頭文字で始まる恐竜も展示されている骨格は大まかでそこから躍動感を削り出すのに苦労した。
中国ではこの装盾類という恐竜の中で尻尾にハンマーのないノドサウルスといわれる恐竜は初めての発見だった。
鎧竜は専守防衛をもって信条としているのだけれど、サイカニア(モンゴル)のようないざというときに振り回す剣呑なハンマーを尻尾の先に付けている種類がほとんどであった。
専守防衛を徹底しているのがこのノドサウルス科の恐竜だろうね。
沼地とか砂地とかにいて、他の肉食恐竜に襲われそうになったら棘と鎧のある背中だけを晒して後は土の中に埋まってしまう、そんな防御方法を採っていたのではないか。

Zhongyuansaurus03.jpg



ひたすら相手が飽きるか、呆れるか、諦めるかするまでじっと堪える。
決して上ずった抵抗はしないけれど、覆すことのできない頑迷なまでのディフェンス。
世界ランカークラスのボクサーが亀の子のようにディフェンスに専心したら、チャンピオンに少しくらい力があっても倒すことができない。
ま、そんなもんだろうかねえ。


Zhongyuansaurus04.jpg
体長6メートル
白亜紀前期
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夜明けのホオジロザメ [仕事の雑記帳]

エオカルカリア

Eokarukaria03.jpg

ニジェール産の肉食恐竜。
ティラノサウルスのような断面がD型の厚みのある歯に鋸のようなギザギザの縁取りがある、
つまり、ステーキ用のナイフのような縁取りの太い歯が特徴の丈夫一式の旦那達の仲間ではない。
三角形の鋭いサメの歯のような形状の歯を持っていたカルカロドントサウルスという大型獣脚類の眷属である。
カルかロドントの兄さんはティラノサウルスと同じくらいの大型の恐竜だったけれど、このエオカルカリアはちょっと小型で7メートルが成長の到達点であったようだ。
腰骨が完全に融合しており、成長が終わっている大人の化石であったらしい。
2000年に古生物学者としてニジェールを中心に恐竜を呑み込むほど巨大な古代鰐やスコミムスや様々なユニークな恐竜を発見したシカゴ大学の学者ポールセレノが発掘した恐竜だ。
エオカルカリア・ディノプス。エオカルカリアとは『夜明けのホオジロザメ』という意味。
でも、たしかに歯の形はサメのようだけれど、大型のサメの歯にはティラノサウルスのような鋸状のギザギザが付いてる。
そこを無視して貰っては困るのだが、歯の薄さには十分な類似点があるね。
ティラノサウルスをいわゆるスカベンジャー『腐肉食』と断定する学説が有力だけど、ボクはちょっと違うんじゃないかと思ってる。
年老いて歯が生え替わる力もなくなった肉食恐竜は自分で狩りをすることができなくなる。
となれば、他よりでかい身体で威嚇して若い恐竜が倒した獲物を労せずして横取りするか、死体を食べるしかないんじゃないかなあ。
ティラノサウスの狩りは以前にも書いたことがあるけれど、その肉を深く咬み取る強靱な顎の力と切れ味のよい型抜きのような歯列で致命傷を負わせ、あとはその獲物が弱るまでどこまでも後を追ってゆくタイプだったのだと想像してる。非常に優れた嗅覚を持っていたとされる恐竜だから血の匂いをどこまでも追っかけてゆくことが出来たのだろうと思う。
カルカロドントサウルスの仲間であるこのエオカルカリアはティラノサウルスのように肉を深く咬み取るのではなく、切り裂くような歯だね。歯自体が鋭く、カミソリのようで、ティラノサウルスのような重々しい顎の力は必要ない。
仕事はきれいだったろうね。
ホオジロザメの空虚な黒目は相手に噛みつく瞬間、連動している筋肉の関係でくるりと裏返る。

Eokarukaria01.jpg


つまり白目になる。恐ええ…
この画像もそのイメージでした。
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化石が足りない想像図 [仕事の雑記帳]

アウストラロヴェナトル・ウィントネンシス

Australovenator02.jpg

竜盤目・獣脚亜目・カルノサウルス下目・アロサウルス科

出土した化石の発掘地 オーストラリア
骨格からの推定体長  6メートル
地層分析による時代  白亜紀後期(ティラノサウルスがいた時代)


2009年の発見で比較的新しく、描いたのはこれが初めて。
前脚の親指には太いかぎ爪が付いていて、魚食のスピノサウルス科の恐竜の特徴を持っている。
しかし、専門的にはアロサウルス科に分類されており、カルカロドントサウルス(サメの歯を持つ恐竜)や日本産のフクイラプトルの特徴を持っていると言われている。
頭骨が全く発見されておらず、こんなのを再現画とか復元画とはおこがましくていえない。
ほとんど想像である。

Australovenator01.jpg


恐竜学はアルバートサウルスやティラノサウルスのようにかなり纏まって発見されているものを除いてほとんどが一体分の発見であることが多い。(獣脚類では滅多にないがマプサウルスのように親子で発見される例は稀である。(マプサウルスの頭骨は「あお&うみ」の飼い主のリュカさんがアイコンに使っています。)
昆虫や動物には個体変異があり、データが稀少であるためこの辺の実証がすっ飛ばされていることが多い。
きわめて学問としては不正確な分野だと思う。
下顎の先端、肋骨3本腹肋骨6-7本、大腿骨2本、腕の骨が爪を合わせてほぼ2本分。
これが発見された部分だ。
これから絵を描けってんだぜ。
酷い話だね。
参考にしたのは以前描いたフクイラプトルの骨格とバリオニクスのシルエット。これらを足して二で割った。のど袋はイグアナだね。ハリウッド製のGODZIRAみたいになってしまったけれど、これで良かったようだ。
新作だけど、どんなもんかなぁ……ハハ…




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