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昔映画が好きだった頃-2 [Movie]

シェルブールの雨傘


ミュージカルという分野の映画にはいくつかのタイプがあって、詳しいことは分からないけれど、普通ボクがイメージしていたのは
セリフの展開は普通の映画なんだけれど中に歌や踊りが入る舞台映画風のスタイル。
これにはマイ・フェアレディやウエストサイドストーリィなんかが直ぐに浮かぶ。

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さよなら。いつかわかること  [Movie]

家族の愛と別れ、絆を描いた映画は無数にある。
この映画のプロットにもそれらがあるけれど、落ち着くところは分かっているのに
見入ってしまうのは、父親と二人の娘の愛情のレベルが同じくらいに高まった時
哀しみを共感できる舞台が整って、約束通りタイトルエンドまで持っていってくれるところかな。
この映画もタオル(ハンカチじゃないよ)持参で泣きに行く映画です。


 





公開:2008年4月、シネスイッチ銀座、シネマスクエアとうきゅう、シネ・アミューズほか全国ロードショー


犬と私の十の約束 [Movie]

短編詩「犬の10戒」


犬の十戒

犬の十戒

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 単行本


『忘れないでください。私はあなたを愛しています。』
およそ犬を飼う時に10年余りの人生をともにするための覚悟が優しく綴られる。

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胡同の理髪師 [Movie]

人が老いてゆく時、常に死を纏って歩いてゆく人、
纏いながらもそれを生の一部と信じ受け容れている人、
認知症によって、死の概念の持つ恐怖から解放された人………様々なタイプの人がいるけれど、この映画の中に出てくるおじいさんは、周りの移ってゆく環境の中で肩を寄り添って輪を作っていたいた友が1人また、ひとりとその輪の中から欠けていって、どこか別の世界で再び巡り会うまで、死を準備しながら生の一部として受け容れて生きている。
「人が生まれた時、その瞬間に決まっていることは死ぬと言うことだ」
それを心の中でどう処理するのか、宗教か自分の生き様か
この映画は老人の映画であり、動きはゆったりとしていて、情緒は緩やかに流れる。
優しくも穏やかに、厳しい世相の中で老いてゆく人々を93歳の現役の理髪師チンお爺さんの目線で描いてゆく。
ヘンデルの歌劇『リナルド』の名曲『Lascia Chio Pianga』(涙ながるるままに)の美しい様式に包まれた歌が滔々と流れ
死に向かう準備を死ながら生きてゆく人々を淡々と描いてゆく。
その『普通』が胸を衝く。


2008年2月9日本日公開





昔映画が好きだった頃① [Movie]

ロビンとマリアン


学生の頃ボクはこの映画を試写会で観ました。虎ノ門か何処かのホールで観た記憶があって、招待状は二つ折りの白のカードに金の縁取りがしてあって、ピンク色の矢が一本走っていた。
ロビンフッドがチビのジョンに自分が死ぬ時放った矢の届いたところに埋めてくれと言ったその思いを象徴するようでした。
これはボクが今でもファンであり続けているオードリィ・ヘプバーンの最後のメインキャストの映画であったように記憶しています。
シャーウッドの森の英雄も年老いて自分で登ろうとした木から落ちてしまったり、体力の衰えの中に淋しさではなく、嘆きでもない、変わらぬ夢多き男の生き様を描いていました。
若く美しかったマリアン姫はロビンを待って、待って、待ちくたびれてとうとう尼僧になってしまい、老いてゆく二人が歳を経たことによって近づくことができたお互いの気持ちの描き方が微笑ましくも切ない。
目尻に皺の浮いたヘプバーンは年齢相応の笑顔で、それはどこにも老いの無惨さなどなく、美しさと可憐さを感じたものでした。
でも、この映画は死に臨んでなお、前向きに倒れてゆくヒーローの生き様を描いた骨のある映画なのです。
虐げられた民人の英雄として森を縦横に駆けめぐった時代は過ぎ、木にも登れなくなった老体になっても、堯舜の民なのです。心は青いリンゴのように清新であり続け、ロビンフッドの魂は青いリンゴのまま枯れてゆくのです。泣けましたね。


娘が返し損ねた市民図書館の『ロビンフッドの冒険』を読むともなしに捲っていてふと思い出しました。


ロビンとマリアン

ロビンとマリアン

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: DVD



映画の値段 [Movie]

今でも覚えているが、映画の値段が1,000円に跳ね上がったのはジョーズの封切りからだった。
ボクはそれを上野で見た記憶がある。前売り券を買ってあって聚楽で昼飯を食って、ワインの卸販売店で店長とだべって、時間を潰した。何でこんなに高いのだろうとぶつくさ言っていたが、特別料金とか銘打っていた。

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アイ・アム・レジェンドの系譜 [Movie]

「アイ・アム・レジェンド」を観に行きたいと娘が言う(来春高校受験だぜ、まあ、いいか頑張ってるから。)。
この映画確か二度目のリメイクだな。
TVドラマ「ミステリーゾーン」で有名なSF作家リチャード・マシスンの原作を映画化した1964年の第1作はヴィンセント・プライス主演のカルト映画の原点としていまだに根強い人気を持っている。

地球最後の男/人類SOS!(2in1)

地球最後の男/人類SOS!(2in1)

  • 出版社/メーカー: エプコット
  • メディア: DVD
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画はあまりグロいんで観ないけれど、第1作の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は観た。
あの映画のベースになっているものもこの第1作のプロットですね。
もう手に入らないだろうと思っていたビデオがもう一本の傑作「人類SOS」とカップリングで手にはいる。
この「地球最後の男」はダグラス・シュルツという監督がリメイクしてるんだけど、これが歴史的駄作。
かつてオカルト映画が全盛だった時、「死霊の盆踊り」や「13日の仏滅さんりんぼう」という衝撃的駄作があったけれど、それに次ぐね。

地球で最後の男

地球で最後の男

  • 出版社/メーカー: パンド
  • メディア: DVD

いやもう、お見事と言うしかない。お金がなかったんだろうけど、それなりのやり方もあったろうに…「こんなのレンタルのリストに載せるなよ」というような駄作。


もう一本は旧猿の惑星やベン・ハーでも主役を張った名優チャールストン・ヘストン主演の「オメガ・マン」こちらはしっかりしたつくりで、現代の映画作りにつながる。キリスト的自己犠牲と勇気がテーマ。うーん。さすが、ハリウッドの大作主義。
地球最後の男 オメガマン 特別版



地球最後の男 オメガマン 特別版



  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2003/08/08
  • メディア: DVD


で、今回の「アイ・アム・レジェンド」へと続く。
同じ原作で4本目の映画である。CMスポットを見る限りちょっと新しい角度から切り込んでるようで楽しみなんだけれど。
例によって動物大好き人間大嫌いの獣医(大型動物)志望の私の長女は、単純にライオンが出ているシーンをCMで観て、観たいと思ったらしい。
原作を買ってやっても読まねえだろうなあ………


アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)




アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)



  • 作者: リチャード・マシスン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/11/08
  • メディア: 文庫



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和製『ヒドゥン』-『大帝の剣』 [Movie]

夢枕獏が好きで学生時代はよく読んだ。


「上弦の月を喰べる獅子」これは素晴らしい作品だった。獏さんの中期の渾身の傑作だと思う。



上弦の月を喰べる獅子



  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1989/08
  • メディア: -

彼の行く方向はこれを書き上げてから『サイコダイバー・シリーズ』なんかの伝奇アクション路線に行ってしまったけど、『上弦の月を喰べる獅子』は夢枕獏を読む上で欠かせないだろうな。厚いぞ。

初期の作品から、SF伝奇ものもたくさん読んだ。
今でも続いている「キマイラ」この物語はどこまで行くのかワカラナイ。
誰が主人公かもワカラナイ。(初めは別の小説の主人公九十九(ツクモ)乱蔵の弟、九十九三蔵だと思ったんだけど…)
彼の他の小説の登場人物がぽんぽん出てくる。
格闘技の造詣が深い彼は、小説にそれがよく出てくるけれど、僕が最も好きな主人公は九十九乱蔵だね。
いわゆる祟られ屋なんだけれど、めちゃくちゃな体躯の大男で、生成の半袖のT-シャツの肩に小さな黒い猫をのせている。
それは黒猫ではなくて『沙門』という名の尻尾が二つに分かれた『猫又』なのです。
剽悍な大男と小さな子猫のような霊猫のおどろおどろしい活躍が楽しかった。
一頃は短編から長編まで一気にたくさん出たんだけれど、最近は獏さん他のことに気を取られて、あの世界に帰ってこない。次回作を待っていたらもう22,3年になるか。さすがにボクも諦めた。

闇狩り師―ミスター仙人・九十九乱蔵

闇狩り師―ミスター仙人・九十九乱蔵

  • 作者: 夢枕 獏
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 単行本


最近はその九十九乱蔵の『闇狩り師』シリーズをベースにしたような『陰陽師』の方が有名になってしまった。
で、子供が借りてきた映画の『大帝の剣』をDVDで観た。
まあ、原作の荒唐無稽からシリアスを除いたらこうなるかというような内容で、不可思議なムードは映像にしてしまうとちょっと滑稽だった。
最初の登場シーンは期待させたねえ。後は時代劇版『ヒドゥウン』だった。
『大帝の剣』という原作よりも『ヒドゥウン』っぽかったな。
でもそれなりに楽しんだ。役者が楽しんでたせいだな。
安岡力也は岸和田少年愚連隊のカオルちゃんがメイクしてるみたいでおかしかった。
ぐだぐだ言いながら結構楽しんで観ました。


大帝の剣

大帝の剣



  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2007/09/21
  • メディア: DVD


ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER

ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD

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世界的おバカ大賞 [Movie]




ダーウィン・アワード」はテレビでもそれらしい特集があったりして定番ではないけれど、家族で腹抱えて笑った。
アレが映画になったんだって。
もともとはもっと過激で最も愚かな方法で死んだ人に対し、バカな遺伝子を減らしたことへの感謝の気持ちから開設された、アメリカに実在するインターネットサイトの賞なんだと。
で、これがハリウッドで「映画」になった。
公式サイトの予告がここで見られます
かなり濃いね。
こういった類のおバカ映画が好きな役者がいるんだな。
ハリウッドではこんな映画に出なくても…というような俳優がしれーっと出てきたりして、おかしいったらないね。
ところで、このおバカ映画「ダーウィン・アワード」のCM動画が日本で作られている。
それが、これです。





この「バカ動画」は一般の素人からの投稿だっていうことです。
バカをやるには吹っ切れてないといけないのですが、中途半端に吹っ切れているのが生焼けのバカを見てるようでこれまたおかしい。
ドリフの名作のパクリもあるけど、倒れ方が結構堂に入ってる。一番バカなのは一気脱ぎだね。50メートル世界新記録を狙ってバイクに引っ張られるヤツがグランプリらしいけど、極めて個人的で、何の意味もない一気脱ぎがいい。
でも、最後のでんでん太鼓叩いてるお兄ちゃんはおバカっていうより、ちょっと恐いものがあるね。何かさ。後戻りできない世界に足がはいっちゃってる感じ…

映画、ちょっと覗きたいね。



カオルちゃん最強伝説-女番哀歌(スケバンエレジー) [Movie]

2007年製作の岸和田少年愚連隊カオルちゃんシリーズは2作あり、一作は既に紹介したけど、なかなか観る機会がなかったもう一作をやっと観ました。
ストレス解消度満点。
岸和田少年愚連隊 女番哀歌(スケバンエレジイ) 


場面設定が狭くて小さいので、ほとんど2.3日で録ってるんじゃないかと思えるほど安直なんですが、キャラができあがっているので、ある種「とらやの羊羹」的な安心感があります。
竹内力也はやっぱり趣味でやっているとしか思えない乗り方ですね。
今回はちょい役で桜塚やっくんが出演しています。
あっさりやられちゃうんですけど。
どう見ても40歳にしか見えない高校1年生。
異様に誇張された人物達とちらほらと垣間見える岸和田の60年代の生活感。
スター・ウォーズのタイトルのパクリから始まり、こてこての大阪風に味付けされて、どう見ても高校生には見えないお姉さん方の凄まじさ。
暴力的描写はリアルでむしろやくざ映画の乗りなのですが、やってることがめちゃくちゃで、とにかく見てる自分の顔がカオルちゃんの百面相につられて歪んでしまうのでス。
『中華街のロミオとジュリエット』よりもこっちの方が先に作られたんですね。ツタヤでレンタルしたらもう準新作になってました。


 


 







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