ラフマニノフ-ヴォカリーズ [音楽]
どうか目を閉じて聴いて欲しい。
映像が耳を混乱させないように…
ボクはこの曲をアンナ・モッフォのソプラノ、ストコフスキーの指揮でよく聴いていた。
今紹介したいのはルネ・フレミングのソプラノです。
ヴォカリーズは声を楽器そのものとして完全に鳴りきることを求めている。
楽器としての声が持つ雰囲気と艶と力はクラリネットに近い。でも、声はまだ遙かに高く翔ぶ。
チェロや、ヴァイオリン、コントラバスにピアノと様々な独奏楽器がこの曲を扱っている。
でも、歌の苦手なボクにとっても、最もこの作品にふさわしい楽器は肉声だと思わずにはいられない。
コントロールされたヴィブラートのない滑らかで磨かれたソプラノの大きく開かれた口腔からこの曲の最高音が発せられる最後の部分。
その純粋さと、何物にも代え難い細くしかし、明瞭な哀しみを湛えて天空に走る高い歌は楽器として完璧な説得力を持つ。
容姿や写真の持つ表現力を除いて聴いて欲しい。
ラフマニノフがこの作品のために求めていた楽器がそこあります。
- アーティスト: モッフォ(アンナ),スウェンソン(ルース・アン),アサワ(ブライアン),ノーマン・リュボフ合唱団,ブロンスキー(ビトゥヤ),許可,スピバコフ(ウラジミール),フィラデルフィア管弦楽団,キーシン(エフゲニー),ゴールウェイ(ジェームズ),冨田勲
- 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
- 発売日: 2000/05/24
- メディア: CD
- アーティスト: ナタリー・デセイ, トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団, オルフ, ミシェル・プラッソン, リヨン国立歌劇場管弦楽団, モーツァルト, グシュルバウアー(テオドール), モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団, オッフェンバック, パトリック・フルニエ, ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/09/15
- メディア: CD
2008-03-07 06:39
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