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投票価値について一人一票実現国民会議発足 [雑考]

『一人一票実現国民会議』発足

国民代表のイデオロギーからいえば、本来『地元』という考え方が普通に語られること自体がおかしい。
立候補者はどの地域から出ても、当選すれば全国人のために尽くすのが国民代表のイデオロギーだ。
一人一票という考え方は例えばボクの投票が参議院の場合75%であることをどう思うかと問われている。
それが50%であっても投票した政党、立候補者が当選し、自分のために何かしてくれるという市議会レベルの考え方ではなく、国のために何をしてくれるかという視点であれば、『私が本来もらっている得票は一人一票ではない。』と立候補者が問題視するのは勝手だが、少なくともボクは自分が投票箱に入れた人が当選したことで期待した人を議場に送れたという達成感はある。
問題は一人一票であれば本当に国政が正常になるかという点だ。
我々はその一人一票の力で自分が選んだ代表を縛り付けてはいけない。本来は。
一人一票という完全平等が実現できるのかどうかボクにはわからないが、合憲か違憲かという物差しを最高裁が何%の格差に於いて判定するのかという論点も本当はおかしい。
97%と100%は不平等ではないのか?
一人一票というのは100%と100%の比較でしょう?

問題はその100%をもってどう意思表示するかだね。違いが国政にどう反映するか。
一人一票という本来的な意思表示に何が期待できるのか、決して昔憲法の授業を受けたとき、ボクは人よりさぼっていたわけではないが、よくわからないまま今に至っている。
ところで、裁判は価値判断と法律構成である。と教わった。
裁判官は価値判断を行いそしてそれに応じた法律構成を行う。
決して、文理解釈を行い、紋切り型に個別の案件を当て嵌め、それによって判決を引き出すような馬鹿な人はいないと思っている。
一人一票未満を合憲とした裁判官は、価値判断にバランスを欠いている。少なくとも導いた結論はそういうものだ。
であれば、国民審査権によって彼らを罷免すること、それ自体は間違ってはいない。
問題は次に選任される裁判官に心理的強制を加えようという考え方が正しくない。
最高裁判事は己を信じなければならない。
己の価値判断と培ってきた法律構成力が圧力によって揺らぐような判事は本来判事たる資格がない。と、ボクは思っている。
まず、「一人一票実現国民会議」の発足については、ボクは賛同する。
そしてその結果が国民代表のイデオロギーに合致するためには、ボクら自身の地元や地域への引水的根性を糺さなければならない。
くりかえすが、だからといって裁判官を罷免することの出来る国民審査権を現任者以外の判事候補者に及ぼそうという考え方があるのであれば、それは正しくない。
くどいようだが、そんな圧力に屈するような人物は最高裁判事たりうる資格はない。
不平等を合憲であるという結論づけた二人の判事は、その結論を導いた価値判断に問題があるのだとボクも思う。
彼らは信念に基づいて判決し、信念故に罷免される。
しかし、彼らの後に選任される判事は前任者の罷免事由に影響されることがあってはならない。
と、ボクは思うんだけどね。
一票の価値が問題視され始めたのはボクが学生の頃からだからもう30年以上も前だ。
今も昔もいわれて久しい。
そんな今発足した一人一票実現国民会議に興味のある方は一度そこを訪れるべきかも。

 


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SilverMac

難しい選挙ですね。
by SilverMac (2009-08-01 08:17) 

emuzu

とりあえず行こうッ~~と、、、選挙o(´▽`*)/

by emuzu (2009-08-01 11:40) 

くまら

あたしゃ~行きますよ^^
by くまら (2009-08-01 16:36) 

yukikaze

残念ながら、賛同はできない運動です。地方と都市部の格差が根本的な問題ですが、人口が変動すればするほど、一票の格差が出ます。どうしても、自分の一票を価値ある一票にしたければ、地方に移住することです。
この国には好きな所に住所を動かしていい自由というものがあります。
地方の投票率は高く、都市部の投票率は低いという現実を考えれば、まずは、都市部の人々が投票権を行使することだと思います。
行使もせずに、一票の格差を問題視するのは本末転倒であると考えます。都市部の住人として運動の趣旨には理解できるところもありますが、少数意見を反映させるのも民主主義の重要な要素であると考えますので、格差をもって短絡的に問題だとは思わないからです。
by yukikaze (2009-08-01 16:42) 

有志

一人一票実現国民会議についての記事を書いて頂き、ありがとうございます。
運動を広げて行くべく、私たちはサポーターの皆様を募集し、
紹介用カードなどを無償でお配りしております。
ぜひ、下記のURLをご覧ください。
(http://www.ippyo.org/supporter.html)
by 有志 (2009-08-12 18:54) 

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