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海のトカゲ2-時間トカゲ [仕事の雑記帳]

クロノサウルス 時の神トカゲ
KURONOSAURUS01.jpg

昔から何度か描いた海竜で白亜紀の初期。首の短いプレシオサウルス(この辺が分類学の変なところで首の短い首長竜って何?って言いたくなるよな。)
体長は9メートルほどでオーストラリアのクイーンズランドで発見された。
当時オーストラリア大陸には至る所に海が入り込んでいて、浅瀬の海水温度は高く、魚介類が豊富だったと思われ、このでかい頭の海竜の餌には事欠かなかったと思われる。
頭中クチだね。

KURONOSAURUS02.jpg



これは誇張ではなくて、化石が完全な形で残っている。
『海のティラノサウルス』という別称があり、この当時の海の食物連鎖の頂点にいたと思われる。

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肉食系の特徴である目が側面ではなく、前面に向いていて、視野が重なり、距離感が比較的正確に掴めたのではないかとも言われるが、噛む力がティラノサウルスの数倍あったと言われる顎を支える筋肉の強さのために目の位置が前に引っ張られたのではないだろうか。
目の位置から口の先端までが長く、目が正面向いていてもその先にある獲物が見えたかどうか判らない。
 KURONOSAURUS04.jpg

 

 




 

 

 

 

 これはティラノサウルスにも言えることだ。
犬の目が前に向いているのとは違って上あごと目の高さがあまり変わらない生き物だけに立体視できたかどうかちょっと考えてしまうね。
こんなでかい口してるんだから、細かいこと考えずにガバッとそこら辺を噛みつぶしてゴクリ…っていうので生きて行けると思うんだけどね。
恐怖とその悠然としたイメージから『時間の神』という異名を持つ。
何となく、この名前に引かれて何度も描いた。
愛嬌というものがない。
長い頭部は全てが噛み砕くための役割に特化している。
ただ、この海竜も海の中で無敵であったわけではない。
白亜紀の海にはメガロドン(昔ホオジロザメ)が群れ泳いでいたはずだ。
孤独な王様は城を出た途端に幾重にも死に取り囲まれる。


KURONOSAURUS05.jpg

 

Kronosaurus and Other Sea Creatures (Schomp, Virginia. Prehistoric World.)

Kronosaurus and Other Sea Creatures (Schomp, Virginia. Prehistoric World.)

  • 作者: Virginia Schomp
  • 出版社/メーカー: Benchmark Books
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 図書館

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コメント 6

fuzzy

最近、保育園児の孫が恐竜に興味を持ち、BSなどで放映のTVをよく見ています。草食獣が好きなようです、肉食獣はまだ怖いのでしょうね。
by fuzzy (2009-09-08 12:01) 

リュカ

本当に頭全部が口みたいな恐竜。
こういうのが泳いでいたのですね。
こんなにも鋭い牙を持っていて怖い恐竜すらも
無敵ではない。。。奥が深いです。
by リュカ (2009-09-08 22:40) 

みさぴ

首の短い首長竜ですか。^-^; た、確かに・・・。
ホントに大きな口ですねえ。
でも、無敵じゃなかったなんて・・・!!!(・◇・)おー・・・。
by みさぴ (2009-09-09 05:40) 

デルフィニウム

手は治りましたか?
迫力のある口ですね。
by デルフィニウム (2009-09-09 15:32) 

yukikaze

ごつそうな肌の感じが伝わってきます。
by yukikaze (2009-09-09 17:44) 

Mineosaurus

>fuzzyさん、リュカさん、みさびさんyukikazeさんコメントありがとうございました。
このクロノサウルスと向こうを張れる海竜に、リオプレウロドンという同じような化け物がいます。そのうち載せます。
>デルフォニウムさん。ご心配お掛けいたしました。噛み後はまだ残っていますが、完治しております。ありがとうございました。
by Mineosaurus (2009-09-09 19:39) 

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