SSブログ

めぐり逢い-Chopin [映画-音楽]

めぐり逢い



めぐり逢い

めぐり逢い

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/24
  • メディア: DVD


 ヨーロッパからの船旅の途中船上で知り合った主人公画家のニッキーと歌手テリーは、旅の途中で立ち寄ったの母親の住む港町の丘の上の家でひとときを過ごす。
年老いた母親は、彼が偶然連れてきた に息子が思いを傾けているのを知り、 の恋人をのように優しく接する。
やがて楽しいひとときは終わり、船出を知らせる旅客船の汽笛が響く。
彼は母親の元を去るのだが、船出を知らせる旅客船の汽笛の音に
「汽笛は嫌いよ」と呟く母の情感が胸を打つ。この役者いいね。
ドライビング・ミスデイジーのジェシカ・タンディのように知的で純粋な可愛い老女の役をできる人は素敵だね。この人もそんなイメージ。
で、その老いた母がピアノに向かって弾くのがショパンの前奏曲第4番でした。
せつない情感がこもった短い曲が非常に効果的に使われていました。
この曲は短いけれど出会いとか別れとか演じる者の感情表現の不安定な状態をよく表現します。


また、バイロン・ハスキン監督のチャールストンヘストン主演映画「黒い絨毯」というのがありました。


黒い絨氈

黒い絨氈

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
    発売日: 2005/09/22
    メディア: DVD



マラブンタと呼ばれる軍隊アリがアフリカの開拓地を襲い、ヘストン紛する農場主がこれと壮絶な戦いをする映画でしたが、当時、結婚を顔も見ないで決め、船上の花嫁としてやって来たエリノア・パーカーが農場主の邸宅で主人公の暴君ぶりを目にしつつ、ピアノを弾けるかといわれて、ピアノに向かい、弾いた曲がやはりこの曲でした。

ショパンの24のプレリュードには、珠玉のような名品がいくつもありますが、静かな悲しみと切なさを短い歌で語るこの4番と最後の24番、激しい情動と感情の揺れの中で、奏者の拳によって鍵盤に打ち付けられる最後の和音が印象的なプレリュード、この2曲をぼくは時々取り出して聴きます。




楽曲全体が醸す悲しみの歌にはベートーヴェンのラルゴの世界が大きな存在感を持っていますが、とりわけ一音符の放つ音色の「悲しみ」が胸にしみるのはこの曲です。


映画は最後の最後でハッピーエンドで終わります。
再会の時と場所を約束し別れたテリーは約束の場所で待ちぼうける。ようやく彼を捜し出したクリスマスの日、自宅のカウチに横になったままの主人公のうらぎりを責めたテリーがニッキーは約束の場所に行かなかったのではなく、いけなかったことに気づく場面です。
いい映画でした。
イージーライダーという映画でハリウッドが初めて映画のラストシーンにアン・ハッピーエンドを持ち込むまで、ボク達は悲恋ものをどこか心の隅で安心したまま見ることができたのでした。
この懐かしの映画はトム・ハンクスとメグ・ライアンの主演で「めぐり逢えたら」という邦題でリメイクされましたね。
この映画のモティーフをうまく使い回していましたが、ショパンまではやらなかったようですね。





ショパン:24の前奏曲集

ショパン:24の前奏曲集

  • アーティスト: アルゲリッチ(マルタ), ショパン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD



ショパン:別れの曲(ピアノ名曲集)

ショパン:別れの曲(ピアノ名曲集)

  • アーティスト: フランソワ(サンソン), ショパン
  • 出版社/メーカー: TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: CD

ショパン:前奏曲集

ショパン:前奏曲集

  • アーティスト: コルトー(アルフレッド),ショパン
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/03/25
  • メディア: CD

 


 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。