アルルの女はホントにきれいか? [音楽]
南フランスアルルは、フランス全土でも広い面積を有しているプロヴァンス地方にある。
カマルグ、アルピーユ山脈、クロー平野
という3つの異相の景観を持っている。
このうちアルピーユは葡萄畑とオリーブ園が広がる。クロー平野は砂利と小石が堆積した平野で鳥類学上重要な位置を占める。
そして、カマルグはロー濡川の二つの支流の間に位置し、ヨーロッパにおける自然の最も美しい地とされている。
それらの中心には歴史的建造物に溢れた古代ローマの都市とロマネスク様式の都市がある。
アルルの住民はArlesiens(アルレジャン)と呼ばれる。
ビゼーの『アルルの女』L'arlesienneは単数の女性形。
ラテン系で髪と目が黒く、背があまり高くないことから東洋的であるとされたようで、西洋の紳士の憧れを煽り立てたようだ。ずいぶんと大胆で勝手な発想だと思うけど、ビゼーの描いたアルルの女はどちらかというとカルメンを思わせるような奔放さで男を悲劇に誘ってゆく。
それではアルルの女性は本当に美しかったのだろうか?
魅力的であったことは確かだろう。
これはアルルでのフェスティバルの一環での昔ながらの衣装を付けた女性だけど、ね。
ただこんな人ばかりじゃないようで、ルノワールが好んで描いたようなふくよかな女性もいるし、絵にならないような人もいる。
組曲のアルルの女は美に視点を置くか、内面の情熱に重きを置くか、才色双方に見るべき女性を描くか、いろいろだね。
フランス人の思い描くアルルの女はこんな感じかね。
- アーティスト: プラッソン(ミシェル), ビゼー, スチュワート(マルコム), トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: CD
万国共通のおっソロシイ美女っていうのはこれか。
額縁に入っていて動かない絶世の美女を眺めるのはこんな感じだろうか。
コメント 0