ショーソンの交響曲 [音楽]
ショーソン/交響曲変ロ長調 OP.20
今日こそベートーヴェンのシンフォニーを取り上げようと朝から思っていたのに、どうしてこうなんだろうね。
聴きすぎたんだろうかね。
すぐに寄り道してしまって日が暮れる。朝から聴いたのはレーガーの弦楽三重奏曲、ショーソンのピアノ四重奏曲、フルトヴェングラーの第2交響曲、そしてちょっとイラストの仕上げが入って今度こそベートーヴェンと思ったら、これだ。
でも、良い曲ですよ。
ショーソンは20代半ばで音楽の道に入り、44歳不慮の自転車事故で死ぬまで師匠であるセザール・フランクの感化のもとに成長を遂げていたけれど、交響曲はフランクだけでなく、ワグナーの影響を感じさせる。
三楽章の循環形式、コールアングレ(イングリッシュホルン)の使用などはその一端だと思う。
師のフランクに比して交響曲的構成の厳格さはなく、フランクに聴かれる思索的な深さよりも、もっと感覚的な美しさがある。
時折、ディーリアスを思わせるようなはかない抒情も織り交ぜながら、循環形式の重い総奏のうねりをあまり感じさせず滔々と流れる感じは、ラインを隔てた対岸のシュバルトヴァルト(黒い森)の深さを感じさせたりもする。
こりゃ、標題音楽としたら傑作なんだけどなあ…とか思いながら結局全部聴いてしまった。
この曲にはミュンシュ指揮ボストンSOの録音があるけれど、ちと大げさだな。
CDのジャケットの絵が気に入って買ったけど、あんまり聴かない。
- アーティスト: ミュンシュ(シャルル),ボストン交響楽団 オイストラフ(ダヴィッド), ショーソン, ダンディ, ミュンシュ(シャルル), ボストン交響楽団, オイストラフ(ダヴィッド), アンリオ=シュヴァイツァー(ニコレ)
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2006/12/20
- メディア: CD
- アーティスト: デュトワ(シャルル),ルー(フランソワ・ル),ショーソン,モントリオール交響楽団,ジュイエ(シャンタル)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2000/04/26
- メディア: CD
ボクが聴いてるのはもっと古くてアンセルメが全盛期のスイスロマンド管と録音したヤツだけど、売り切れてるらしい。フランス風の演奏ではないけれど、飽きない。
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