幻想曲ハ短調K475-モーツアルト [音楽]
ハ短調の悲劇性は抑えられ、重い予感だけが終始うつむいたまま呟かれる。
即興性の強い不思議な暗さだが、ハ短調の主和音に指を落としたモーツアルトが、一音一音耳で感じながら弾いていて、次第に降りてくる天啓を待っているような、そんな姿が浮かぶ。
アンダンティーノの仄暗いけれどふっと浮かび上がる暖かさを破るようなパトス。
楽譜に書き留めるたびに違う表情になるのではないかと思うような、そんな移ろいがこの曲には凄く感じられて仕方がない。
冒頭の主和音で終止するため、ハ短調なんだろうけれど、無調のようにふらふらと転調される。
うつむいた和音の向こうにまだ何かがなければならないかのように。
その何かがK457のは短調のソナタだとは言い切れない。でも、このK475には明らかにK457のインスピレーションがある。一緒に聴くべきかどうかなんて素人のボクにはどうでもいいけど、邪魔には決してならない。
Ⅰアダージオ~アレグロ~アンダンティーノ~ピウ・アレグロ~テンポⅠ
即興性の強い不思議な暗さだが、ハ短調の主和音に指を落としたモーツアルトが、一音一音耳で感じながら弾いていて、次第に降りてくる天啓を待っているような、そんな姿が浮かぶ。
アンダンティーノの仄暗いけれどふっと浮かび上がる暖かさを破るようなパトス。
楽譜に書き留めるたびに違う表情になるのではないかと思うような、そんな移ろいがこの曲には凄く感じられて仕方がない。
冒頭の主和音で終止するため、ハ短調なんだろうけれど、無調のようにふらふらと転調される。
うつむいた和音の向こうにまだ何かがなければならないかのように。
その何かがK457のは短調のソナタだとは言い切れない。でも、このK475には明らかにK457のインスピレーションがある。一緒に聴くべきかどうかなんて素人のボクにはどうでもいいけど、邪魔には決してならない。
Ⅰアダージオ~アレグロ~アンダンティーノ~ピウ・アレグロ~テンポⅠ
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集4
- アーティスト: ピリス(マリア=ジョアオ), モーツァルト
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: CD
2008-01-26 06:53
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コメント(2)
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いつかモーツアルトのロマンティック曲だけのアルバムを買いたいと思っています。
by はっこう (2008-01-26 12:40)
ロマンティック・モーツアルトは演奏する人や選ぶ人によって全く違ったりします。楽曲の一部をい取り出すことが多いからなのですが、モーツアルトにはロマンティックでも、古典的でもない不思議な曲もあります。例えばピアノ協奏曲第27番。一部を取り出せません。不思議な曲です。
by Mineosaurus (2008-01-26 19:13)