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昔映画が好きだった頃-2 [Movie]

シェルブールの雨傘


ミュージカルという分野の映画にはいくつかのタイプがあって、詳しいことは分からないけれど、普通ボクがイメージしていたのは
セリフの展開は普通の映画なんだけれど中に歌や踊りが入る舞台映画風のスタイル。
これにはマイ・フェアレディやウエストサイドストーリィなんかが直ぐに浮かぶ。


これとは別に、セリフが全て歌唱化されていて、物語の展開は通常映画のスタイルという物に初めて出会ったのは、この映画だった。
名匠ジャック・ドゥミ監督の画期的な出世作であり、シャンソンの持つレシタティーヴォ風のつくりとフランス語の歌のような言葉の流れが生んだ傑作でした。
物語は若き日のカトリーヌ・ドヌーヴ演じる港町シェルブールの傘屋の娘と自動車修理工の青年ギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)の戦争で引き裂かれた愛と誓い、戦地から生還した青年と彼が既にこの世の人ではないと聞かされ、諦めて結婚し、子供をもうけ、幸せな暮らしをはじめていた娘との再会と別れを描いている。
物語のパターンは他でも観られる。
例えばデシーカの『ひまわり』や邦画では『君の名は』とかが直ぐに頭に浮かぶ。
でも、この映画の美しさと儚さとうちに秘められた哀しみは若い頃(高校時代!すでにTVで放映されていた記憶がある。)のボクには非常に感情移入しやすく切ない物語だった。
いくつかの淡い思い出があり、映画冒頭のタイトルロールの雨傘の色彩。ラストシーンの雪の中のガソリンスタンドでの再会、ミシェル・ルグランの今なおスタンダードとして残る音楽のイメージが今でも目に浮かぶ。


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はっこう

若い頃に観ましたね。
ドレスが素敵だった印象があります。
by はっこう (2008-02-22 13:36) 

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