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室内楽の宇宙-外に向かう気分 [音楽]

ブラームスのヴァイオリンソナタの中で第2番のインパクトは他の2作品に比べて少し弱い。
でも、ボクは少し地味だけどこのブラームスらしいピアノの主題への使い方と、明るいまだ雪の残る庭に降り注ぐような陽の光を感じるテーマが好きです。

まだ、直ってない…期待して開いたんだけど、nice!の文字が真ん中だ。
どこにも内省的な雰囲気を求めず、ピアノは重いけれどヴァイオリンをリードしながら時折、旋律線を譲り渡して交錯します。
周りの冬景色の残る中であまり暖かさは感じない。
でも、光は弱いけれど手をかざせばやはり春が近いことを知る温もりがある。
だからこの曲の第1楽章アレグロ・アマービレはあまり張り切って弾かないで欲しい。
第2楽章アンダンテ・トランクィロ 穏やかな午後。雪は木陰に相変わらず残っているけれど、被われていた芝生にかすかに緑が戻りはじめているようで、乾いた草の上に座り込んで、ひとときの語らいを聴く。ヴァイオリンのピチカートが軽やかに風を運ぶ。
優しい歌です。ブラームスはよっぽどこの時いいことがあったのかね。明るいね。
第3楽章アレグレット・グラツイオーソ(クワジ・アンダンテ)どこにも複雑な息苦しいほどのロマンの薫りはない。やっぱり上機嫌のブラームスがいて、コカコーラのポスターの赤いサンタクロースのような人なつこい貌が愛好を崩している。
ブラームスが珍しく、こもらずに外に向かう歌を聴かせる。
彼がこういう気分の曲を作る時、(例えば交響曲第2番)無敵だね。
あまり張り切って弾かないで、あまり考えすぎずに聴かせようとしないで、せっかく明るく軽やかに聴きたいし、聴けると思うブラームスなんだから。それは第3番でやって下さい。
ブラームス/ヴァイオリンソナタ第2番イ長調op.100


ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番

  • アーティスト: パールマン(イツァーク),ブラームス,アシュケナージ(ウラディーミル)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/03/06
  • メディア: CD(うーん、ちょっと張り切りすぎだね。この人の音。いい加減明るいんだからもっと気楽に弾いてほしいなあ


    ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集

    • アーティスト: ルービンシュタイン(アルトゥール) シェリング(ヘンリク), シェリング(ヘンリック), ルービンシュタイン(アルトゥール), ブラームス
      出版社/メーカー: BMG JAPAN
      発売日: 2007/11/07
      メディア: CD(いいんだけど、2番は少し重たいな


    ブラームス:ヴァイオリンソナタ集 ブラームス:ヴァイオリンソナタ集

    • アーティスト: パネンカ(ヤン) スーク(ヨゼフ), スーク(ヨゼフ), パネンカ(ヤン), シューベルト, ブラームス
      出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
      発売日: 2006/12/20
      メディア: CD(うん。いいかもしんない。)


    ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集(全曲) ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ集(全曲)

    • アーティスト: ブロンフマン(イェフィム) スナイダー(ニコライ), スナイダー(ニコライ), ブロンフマン(イェフィム), ブラームス
      出版社/メーカー: BMG JAPAN
      発売日: 2007/04/25
      メディア: CD(掘り出し物?ブロンフマンはラフマニノフの第3番の衝撃的な日本ライブで知りました    。ニコライ・スナイダーの雰囲気は好きです。)





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