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味清浄句是菩薩位 [食]


ボクがあつあつのご飯と一緒に食べたいものって、ちょっと違うな。
あつあつのご飯を食べるために一番一緒に食べたいものって言い直すよ。
そりゃあ、やっぱり、江戸紫と明太子でしょうね。特に辛子明太子には目がない。少し硬めの上白をしっかり炊きあげたのを素焼きのずしりと重たい茶碗に少し多めに盛り上げる。
ボクの親指の第一関節位の大きさの(といっても解らないだろうけど…個人的な思いについて書いてるんだからいいんです。)
辛子明太子を一本。
スッ、スッと輪切りにしていく。
いいものはそこそこの切れ味の包丁でも、型くずれしない。
小皿に盛ったその数きれの中の一番大きな先端から二つ目辺りを箸でつまんでご飯に載せる。
箸先でご飯に馴染むように軽く切り口をつぶすように抑え付けたら、ぐっと深めにご飯に箸を入れ、ぐっと持ち上げてにぎり寿司状態のまま一気に口の中へ。
かーッ、たまんね。
ああ、食べたくなるではないか。
『須弥山』て、『スメール山』か?
菩薩が仏になるために修行する山がそんな名前だったなあ。
このお店にはそことつながるような極め手とこだわりがある。
単純であることが天につながる。
あつあつの白いご飯に一番合うものを極める。
これも、日本人の、庶民の『食』欲への清浄を顕している。

味清浄句是菩薩位 この世の味を味わうことは清浄であるという句は、これ菩薩の位なり


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恐竜おとこ

ああ…食べたいです!!
by 恐竜おとこ (2008-06-10 20:48) 

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