アランフェスだけではないよ [音楽]
どうもへそ曲がりなモンで、本命のアランフェス協奏曲は「いいや」ッて感じだな。
以前チェロ協奏曲(ディベルティメント風)を紹介したことがある。
ロイド=ウェッバーのチェロだった。
今度はちょっとCDがあるかどうか心配な気もします。(と言うのも、ボクが聴いているのはアナログレコードなのです。)
でも、いい曲だから一枚ぐらいはと思ってこの後探すつもりです。
もっとも、地元のスペインでは出ているんだと思いますよ。
このスペインが誇る盲目の作曲家はギターのアランフェスが有名だけど、自分ではあまり弾けなかったそうです。1999年に亡くなるまで同じ20世紀を生きてきた人ですからコメントもずいぶん残っています。
ピアノは優れたピアニストであったと言うことです。
ピアノ曲にはロマンティックな名品が多いです。
この曲も自分が弾くためのものであったのでしょう。
4つの楽章に分かれていますが現代音楽としては評価はされないでしょうが、音楽というものの持つ情動的な力を十分示してくれるクラシック風ピアノ協奏曲です。
ロドリーゴ/ピアノ協奏曲Concierto para piano y orquesta
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
第2楽章 アレグロ・モルト・リトミコ
第3楽章 ラルゴ
第4楽章 アレグロ・マエストーソ
けたたましくオーケストラがファンファーレをかき鳴らし、ピアノが舞い降りるコンドルのように高みからアジテートする。
中間部はスペイン色というか音楽にどこかグラナードスあたりと共通する熱ッぽさがあるんだけれど、ボクはラヴェルの作品を思い出していた。
「英雄的協奏曲」という元の副題を想起させるものは確かにある。
オーケストラが休んでいるときにピアノが鳴っているという感じ。
第2楽章のアレグロ・モルト・リトミコはマーチっぽいリズムの中に南国的情緒が詰まっていて喧噪の中のナハトムジーク乾杯と哄笑が黒い夜空に幾筋も吸い込まれて、星空がよっぱらいそうなエクストラガンツァ。
スペインの夜っぽい(知らないのですがどんなのがそうなのか)イメージがプンプンします。
第3楽章ラルゴは聴きもの。熱情的な緩徐楽章で長いけれど、ストーリーを感じる感動的な作りになっている。
第4楽章もクッキリしたピアノパートとオーケストラが歌い上げる情熱のフィナーレです。
少し前の作曲家でまだ紹介していないポンセの延長線上にいるんでしょうが、管楽をオーケストラの中心に据えているところはやはり近代の感性です。
線の太いしっかりした作りの、スペイン情緒いっぱいの面白い曲でした。
ロドリーゴ:管弦楽作品全集 4 「ピアノ協奏曲」/「ジャグラーたち」/他
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2003/02/01
- メディア: CD
ご無沙汰しております♪
Mineosaurus さんが年間に聴かれた曲は
すごい数になりますよね
いつも思いますが、クラシックが語れるということが、
すばらしいです♪ 来年もいろいろ教えてください♪
by ピロシキ (2008-12-22 18:20)
ピロシキさん。お久しぶりでした。今投票を終えたばかりです。
こちらこそ、来年も宜しく。
by Mineosaurus (2008-12-22 19:00)
ごめんなさいです・・・・
一瞬アデランスの間違いかと思ってしまいました><
いつもありがとうございます^^
広告など応援クリックさせて頂きます^^
by yamagatn (2008-12-22 19:20)
ボクはまだ自毛デス。(^_^;)
by Mineosaurus (2008-12-22 20:31)
ご訪問&nice ありがとうございます^^
クラシックの事を詳しくは知らないのですが
聴くのは大好きです♪
by そら (2008-12-22 23:23)
初めまして
クッラッシック、すごいですね!
参考にさせていただきます
クラッシックって、何か、敷居が高い気がするんですが、Mineosaurusさんみたいにちょっと、解説していただけると、親近感がわいて、聞き方も判って助かります!
勉強させていただきます
by hir (2008-12-22 23:51)