神の森の王

久しぶりに恐竜。

アウカサウルス

大昔プレートテクトニクスにおいて存在したと考えられる巨大な大陸はゴンドワナ（神の森）大陸と呼ばれ、現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸等々を含んだ。
ローラシア大陸と呼ばれた北アメリカを含む大陸と分割されていた。
その頃北のティラノサウルスと異なる生態系の中で同様の肉食大型の恐竜たちの中で頭部が大きく前脚が極端に短い５本指の恐竜たちがいくつかの種類を形成していた。
頭に薄い角があるケラトサウルス類から独自の進化を遂げたのだけれど、プレデターとしての機能は北のティラノサウルスなどと似ている。
アベリサウルス科と呼ばれる恐竜たちの中で比較的新しい発見に基づく不完全な骨格があり、アベリサウルスの特徴をよく表している頭部の再現から描いた。
最近ではよくオファーが来た作品。それだけに韓国、中国で勝手に使われていることが多い。（ホンマ腹立つ）
白亜紀後期体長８メートル前後と推定され、南半球でニッチ（食物連鎖）の頂点にいた。
ただ、ティラノサウルスと比べて骨格の重さが違う。
ティラノサウルスの重量感はない。
歯にもティラノサウルスのような細かなセレーション（ステーキ用ナイフのようなギザギザ）はない。
ティラノサウルスの狩りはポールグレゴリーなんかの想像するように、ブッシュからいきなり「スパリ！」と草食獣の肉を切り取り、相手が逃げて出血多量で倒れるまで、ゆっくりと追跡するタイプだったとボクは思うのだけれど、このアウカの大将ははもっとダイレクトにかぶりつくだけのフットワークがあったのではなかろうかと思ったりする。
でかい頭だけれど、軽めにできていて、結構素早かったのではないかと思うね。

 

コメント 7

こんばんは。
アウカサウルスは珍しいのでしょうか〜
by yakko (2009-12-06 22:40) 

この前脚・・・意味が有るのかなぁ～？
by くまら (2009-12-07 08:44) 

初めまして。マッチャです。

恐竜は、嫌いな方じゃないですが、この記事を見てその具体的な説明に感動しました。

また、遊びに来ます。宜しくお願いします。

by matcha (2009-12-07 09:51) 

いつも芸が細かく、繊細な絵にびっくりです。
恐竜ってなぜだか好きですｗ
by ruriy (2009-12-07 10:39) 

yakko さん＜
うーん。珍しいんでしょうね。アベリサウルスの仲間の個体変異ではないと学者さんは確信があるのでしょう。学名って簡単に付くようで類似したものとの明らかな相異がなければ付かないみたいですよ。
くまら さん＜
ティラノサウルスの仲間も貧弱な前脚をしていますが、結構な力があったと言われています。アベリサウルスの仲間は手首から肘までがほとんどないですね。ウォルト・ディズニーのＤＩＮＯＳＡＵＲに登場した2体のカナタウルス（カルノタウルス）も同じ仲間です。この仲間は五本指です。でも、全部が全部前脚が短いとは限らないようです。わかりにくいですね。
科とか類とか言うのは学問的に人間の勝手で区分してるんですから、区分される方からは全く関係のないことですからねえ。
matchaさん＜
ご訪問ありがとうございます。ブログの数を絞った今では、たまにしか載せませんけれど、よろしかったらまたいらして下さい。
ruriy さん＜
ありがとうございまする。☆⌒(*＾-゜)v


by Mineosaurus (2009-12-07 21:40) 

こんにちは。scoskiです。
Mineosaurusさんのイラスト、特に恐竜は、本当に緻密でリアルですね…！
本当に実際に見てきたのではないかと思うくらいです。
前脚と後脚の大きさの差が凄いですね！
かの国では無断で使用されてしまうこともあるのですね…。
作者に対して、失礼だと思わないのですかね。悔しいですね。
by skimble (2009-12-08 16:08) 

skimble さん＜
ありがとうございます。恐竜の方は仕事ですので、時間がかかっております。（笑い）趣味のブログの猫のほうは仕事ではないぶん荒い部分があってブログの寸法で見えればと考えていましたが、だんだんバカにならない時間がかかるようになってきました。凝り性なんですね。
by Mineosaurus (2009-12-08 20:43)