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チェロのための奇想曲 [音楽]

コダーイ/無伴奏チェロのための奇想曲(1915年)

奇想曲という形式はこれまたちと古く17世紀頃に遡るそうですが、ロマン派以降は当時の自由な形式のフーガのようなものではなく、性格的小品として作曲されました。
パガニーニやブラームス、メンデルスゾーンとか様々な作曲家が自由気ままに書いているようです。
狂詩曲というのも同じ形式らしいね。翻訳の違いかね。
コダーイの残したこの作品は1920年の作品8の5年前であるといわれています。
初めてこの断片を聴いたとき、ボクはてっきり作品8(無伴奏チェロソナタ)の一部分かと思って何度も聴き直したりしました。
でもこの5分少しの曲はこれだけで十分完結しています。
YouTubeの演奏はEditio Musica Budapest(出版社)の出版された楽譜との非整合が指摘されているけれど、音楽の形と雰囲気はコダーイです。
真贋のレベルではもう解決が付いているんでしょうが、聴いていてちょっと古典的でバッハの面影があるのは気になりますね。
民族的なほの暗さと舞踏の熱が残っている部分と、メモ書きに肉付けした学究的な硬さもあったりして、完成度がここまでなのか?とも感じますが、

正直ちょっと惹かれています。
YouTubeの演奏はいいですね。
もう少しマッシヴなアタックが欲しいのですが、ボクはこの演奏より優れているのをこの曲に関してまだ知りません。





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matcha

無伴奏チェロって、親しみを感じるんですね。
音が伸びると人間のようで興味を持てます。
コダーイは、余り聞きませんが、男声合唱で「孔雀が飛んだ」という曲を歌ったことがあります。
この曲をきっかけに、コダーイを聞いてみようと思います。
有難うございます。
by matcha (2010-03-10 21:00) 

Mineosaurus

matcha さん。コメントありがとうございます。チェロの独奏曲、コダーイの無伴奏チェロ組曲は凄いですよ。シベリウスの変奏曲も良いですね。チェロは良いですねえ。
by Mineosaurus (2010-03-10 22:26) 

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