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シベリウスの根っこ [音楽]

シベリウス/主題と変奏嬰ハ短調 JS195

ヘルシンキ音楽院時代の彼の習作はとても短く何かの作りかけあるいは想定していたアンサンブルの破棄されたスケッチのような部分がとても多い。
まだ日が浅くボクは全てを聴いていない。
それでも日の目を見なかったけれど、小さな宝石のような澄み切った作品が広大な雪原のあちこちに散在している。
でも、この作品は比較的知られているのだと思いたい。
1888年この作品はヘルシンキ音楽院で初演されかなりの評判だったらしい。
シンプルな主題が古典的な様式で変奏されてゆくだけのものだけれど、そこから眺められる風景は思いの外広い。
シベリウスのもつ上質なロマンティシズムの根の深さがそこから始まる幹の太い木の歴史をを支えているようです。
ピアノ曲のもつシンプルで直截的で塵ひとつない凛とした旋律が、ここでは4つの弦楽器の上に線描されていて美しい広がりを持っています。
わずか6分間だけれど、完結しています。


残念ながら5MBを超えるため全曲は無理でした。

 

 

このVol1は弦楽四重奏とピアノが入ったアンサンブル(ピアノ五重奏曲以外)がメインとなっていてすんばらしいですね。

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 1

The Sibelius Edition: Chamber Music, Vol. 1

  • アーティスト: Jean Sibelius
  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2007/08/27
  • メディア: CD(このVol1は弦楽四重奏とピアノが入ったアンサンブル(ピアノ五重奏曲以外)がメインとなっていてすんばらしいですね

 

 

 

 

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matcha

僕がシベリウスを聞いた最初の曲は、交響曲第2番でした。大海のうねる波のような弦の響きに後頭部をバットで殴られたような衝撃を今でも覚えています。
今日の弦楽の演奏は、そういった今まで聞いたシベリウスの源泉を見つけたようなときめきがありました。
短い曲ですが、僕にとっては源泉として捉えるには十分すぎるくらいです。
説得する力が強く、もう一度聞くには勇気が要りますね。もう一度聞きたいのですが、どういうわけか素直に右手は言うことをききません。
素晴らしいです。有難うございました。
by matcha (2010-05-15 16:32) 

kontenten

シベリウスを聴く楽しみのひとつは・・・未発掘の曲を聴ける事
それも、仰る通り・・・それぞれ珠玉の作品ばかり・・・
65歳くらいで隠居してしまったシベリウス、理由は色々と推測されますが、
今でも遺族の方から許可を頂いて演奏をされているオスモ・ヴァンスカさん
日本では新田ユリさん、日本初演奏の数々が楽しみです(^^)。
The Sibelius Edition・・・J E A N _ S I B E まで持ってますが、積ん読状態
中々聴けません^^;アセアセ
by kontenten (2010-05-15 22:11) 

Mineosaurus

資料膨大ですよね。でもたまに聴いても楽しいですね。ボクも半分まではまだ聴き終わっていません。
by Mineosaurus (2010-05-15 23:38) 

タッジーマッジー

CDで聴きたいなと思いました。
もう少し手が届きやすい金額だったら、
即購入してました。
by タッジーマッジー (2010-05-16 13:19) 

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