はるまついぶき [音楽]
まだ冬すら来ていないんだけど
久しぶりに聴いたBankBandは新鮮でした。
映画『ミッドナイト・イーグル』のエンディングテーマで映画とは全く関係なしに桜井和寿の特有のイデオムに触れ、
しばし固まったまま『ああ、ミスチルはもう役割を終えたのかなあ…』と少し残念な気持ちと小林武史の桜井和寿という形に囚われない歌うたいの世界観に寄り添うオブリガードのようなフォーマットにうたれた。
映画を観たのはもう何年前になるか忘れたけれど、最近ケーブルテレビでタイトルを見かけた。
ジジイの癖にホントに長い間ミスチルを聴いてきて、さすがに最近CDを買うことはなくなった。
音楽の先鋭さと生の言葉のつなぎ方がボクのおじさんからジジイに移行するひねくれた年齢を超えて訴えかけてきたミスター・チルドレンは向かって行く世界に漠然と浮かんでいるBankBandの広がりに包み込まれて行く。
韻を踏む歌い方ではなく、最初に浮かんだイメージに言葉を繋いでゆきながら、その響きや意味の多様性の中に、桜井和寿のイメージが形になって行く。
このアートワークはどなたの製作かボクは知らないが、この歌の持つイメージしやすい形を包み込んでいて歌を生かしている。
『ああ、まだこういう世界にも行くことができるんだ』とジジイは少し自分に安堵しつつ何度か繰り返して聴いた。
はるまついぶき
by satomi756 (2010-12-17 17:05)