アヴェ・マリア

ウラディーミル・ヴァヴィロフ／アヴェ・マリア

ややこしい作曲の仕方をするこのロシアの作曲家のおかげでこの歌曲はジュリオ・カッチーニの作品であると紹介されていることもある。
でも実際の作曲はカッチーニが生きたバロック音楽初期のものではなく、１９７０年頃だと言われる。
歌詞は「アヴェ・マリア」のみ。
ボクの耳には他のフレーズは聞こえてこない。
一種のヴォカリーズを宗教音楽的雰囲気に構成した作品というべきか。
この作曲家は自分の作品を他の古典音楽の作曲家の名前で意図的に発表する変な人だったので、意外とカッチーニ本人の作品だと思っている人もいるかも知れない。（そりゃないか）
当然、この作品は例えばシューベルトのような歌として完結し、誰もが口ずさめるようなものではなく、声は楽器としての精緻なレベルを求めている。
音楽は通俗的といえるほどの情緒的旋律を帯び、歌い方によっては品のないリリシズムに陥りかねない危うさがあるのだけれど、楽器がよければそれは哀切を帯び明澄な碧い深みを感じさせる。
無垢の哀歌としてもっとも人生のハードな面で呼吸をしていないピュアな心肺が生み出す共鳴。
このLiberaというボーイソプラノ達は協会所属の合唱団のか堅苦しさはあまりないけれど、ひとつ一つの合唱の完成度はポップスでも宗教曲でも一貫して高い。
ボクはケルティックウーマンのようにマイクを使うことにもあまり拘りがない。
ましてこの少年達の歌は見事に結晶化している肉声である。
人生のほんの一時期にしか出せない才能達が作品の通俗性を見事にかヴァーしている。

メリー・クリスマス

イエスと同じ日に生まれたボクの長女に

コメント 4

いつもありがとうございます＾＾
めりーうりすます♪　ｂｙウリりん
by manekiuri (2010-12-25 10:31) 

あ！娘さんも！！おめでとうございます～＾＾
by manekiuri (2010-12-25 10:33) 

☆*Merry*☆=- ★=- ヽ(^∇^*)ﾉ -=★ -=☆*X'mas*☆
お嬢様の誕生日もあわせて聖なる夜にピッタリの曲ですね♪
by marimo (2010-12-25 22:18) 

皆様ご訪問,nice&コメントありがとうございました。
久しぶりでじっくり”パパのココア”を作ってヒップクリームをてんこ盛りで誕生日を締めくくりました。
by Mineosaurus (2010-12-25 22:48)