Blogの中の猫たち-117 [Blogの中の猫]
ひやっとしてハッとして日記
のバズ君
『バズ』がブログの主人の名前になっているのでこのまま書いております。
面白いもので白い部分がない純粋の黒猫は人工的な種の固定を拒んでいるようなところがあって、雑味がなく、純粋で目の色によって様々な神秘性が加わる。ミステリアスである。(性格は別だよ。)
ところがこれに白が上がってきていわゆる牛柄になると途端に人の匂いや雑踏の雰囲気を纏ってくる。
このように黒が鼻から口元に縦に流れていると、写真によっては鼻が口元まで長く伸びているように見えてちょっと魔的な道化の印象があったりする。
もう、昔のことだけど、勝手に「ブルース」と名付けていた老いた野良猫は白髪交じりになっても、奇妙な風格があって、公園の青いペンキがはげかかったベンチの上で、スーーパーマーケットの隣のトライアングルで遊んでいる子供達を渋い目つきで睥睨していた。
小さなスタンドバーの隅っこでホンキートンクなピアノに向い、ちょっとアルバイトでもしていそうな猫だった。
特に牛柄のオス猫にはそういった個性的なイメージが浮かぶ。
バズという名のこのネコ君もそのままマスクも使わずに赤いマントを引っかけて空でも飛びそうな印象だね。
音楽はフィンランドの小さな星明かり。ヘイノ・カスキのピアノ曲『夜の浜辺にて』
フィンランドにはシベリウスだけでなく、民族的ロマン主義者とでも呼べるような印象的な作曲家が何人かいる。そのほとんどをボクは舘野 泉氏のピアノで知った。メリカント親子やパルムグレンはシベリウスを凌ぐ人気もあった。カスキは主にピアノ曲が知られているが、ジジイのこの作曲家との接点は狭い。知っている曲も少ないけれど、YouTubeでやすやす探すことができるのだから、知ってる人は多いんだね。
落ち着きがあって、風格のある猫ちゃんですね。
by リュカ (2012-08-02 17:25)