Gui世代の言葉

大修館書店の『みんなで国語辞典２ あふれる新語』は面白い。

 

国語辞典に載っていない言葉は夥しい数若者の日常から生まれるけれど、その感覚を伝える言葉の説得力と切り口の意外なほどの方法の成熟に夢中にさせられる。
既成の言葉が持つボディにエキセントリックな手足が付く。
ボディの感覚が失われるのではなく、若々しい感性によって直感的に合成され、見聞きしたただけではわからない言葉ではなく、絵画的な印象を持ってボクの頭に想像を広げさせる。
舌を巻く。
第１章にある『いちずっぱい』という言葉の中にある従来の単語にはないストーリィと共感と匂うような清新さ。
状況とその気持ちの動きまでアイコンをクリックするような感覚で伝わってくる。
『指恋』名詞的な切り立ち方があるのに、時間や距離を感じさせる光の世代の青さと儚さと切なさが一度に来てつい口元が緩む。
そうかと思えば第２章に拾い出された『ヤスる』の持つ、吹っ切れ方と酷薄。
でも、底にあるわりきりというか、ドライな中に分かり合っているものの世界観が感じられて少し暖かい。

ＫＹ語にある暗号化の衝突回避的な言葉だけではなく、進化は新化してさらに深化している。

若者、微笑ましく、またおそるべし。

この記事のソースはレビューブログの紹介です。

みんなで国語辞典2 あふれる新語

• 作者: 北原保雄 編著
• 出版社/メーカー: 大修館書店
• 発売日: 2009/05/15
• メディア: 新書

子育てママさんいらっしゃる？

『ＤＡＮＯＮＥ』（ダノン）っていうと、ボクは妻がよく買ってきて冷蔵庫にいつもはいっていた小さなヨーグルトのパックを思い出す。
プチ・ダノンとかいうの。

ここはその前のベビーダノンのお話。
離乳食を必要とする子育てはとっくの昔に終わっているけれど、どこまで育てればいいのか最近はよくわからない。
自分はいつまで育てられたのかなあ…案外親が生きている間は『育てられているのかも知れない』。
ところで、このベビーダノンのベビーワールドに今、ブログランキングがあるのをご存じか？
ボクはいろんな分野のブログに出没するんだけれど、某ソネブロのお母さんのブログが載ってた。
ランキング上位だね。
当分応援。
上から順番に見ていくと思い出すね、色々。
何度か通った悩みや、痛みや、楽しみや、喜びが、まだ離乳食が始まって間もなかった長男の顔と共に思い出される。
子育て終わった人も、真っ最中で悩めるお母さんもいろんなヒントが普段着のまま語られていて結構面白いね。
心は胃に通じている。
それは赤ちゃんも大人も同じ、ミルクから普通食への橋渡しをミルクに近いものから普通食に近いものまで、いろんなアレンジを効かせられる、このダノンのコンセプトは前から知っているけれど、胃がしっかりしてきたら、あの、スプーンを口に含んだまま目で語りかける赤ん坊特有の言葉をたくさん聞けるだろうね。
それをボクは時々子育てブログランキングで拝見したいね。

始まって間もないんだろうけど、いろんな記事があるよ。
お母さん、ブログランキング、ちょっとのぞいてみませんか？

 

ハム、別荘で寝る

在りし日のおはぎの写真が長女から写メで送られてきた。
彼女はずっとおはぎのケージを片付けずにいたが、連休後の日曜に思い切って片付けはじめた。
もの凄い数の写真から選んだ３枚を小さな写真立てに入れ、机に置きたいと、夕方次女と一緒に車に乗せ、写真屋さんに買いに行った。
兄が大学に行ったので、長女の部屋は変わり、兄がいた部屋に。
少し広くなった。
故障した携帯を修理に出していて、直ってきたとのことで取りに行った帰り、ペットショップへ立ち寄ったが、ハムスターのコーナーをずっと眺めていたが、買いたいとは言わなかった。
次女のきなこばあさんは相変わらず元気なのだが、どうやら体に腫瘍があるようだが、手術をするには少し年とりすぎているとのこと。
ずぼらな次女が自分でやると言いきって、まめに薬を飲ませ、爪を切っている。
案外元気で小さなゲージに写して別荘をくっつけたら、自分の小屋から綿やら藁やらくわえて目一杯詰め込み、引越作業をしていたが、疲れたのか、顔だけ出して寝始めた。

次女がそこをぱちり。

いつも小屋を掃除するときはティッシュペーパーの空き箱で寝ている。
この写真は、奥さんが齧るせんべいの音につられて顔を出したところ。
食欲は旺盛。
獣医さんは「腫瘍は出来ているけど、命取りと言うほどではないから今のまんま、大切に飼ってあげなさい]と話した。
次女の修学旅行中は長女が世話をする。

 

きなこ－安らぎの場所

　おはぎばあさんが、旅立って小さな家族はきなこばあさんだけになったけれど、なんとか彼女はもう少し娘たちと暮らせそうだ。
長女に「また飼うか？」と聞いたが、ペット・ショップでケージをのぞき込みながら
「うん…」といったきり、答えはなかった。
高校生ともなれば単純に次々という発想はなくて、そこに命が離れてゆくときの哀切がしっかり残っているらしい。
　
　きなこばあさんは娘たちが帰ってくるとほとんどをケージの外で過ごしている。
大好きな次女のパジャマの袖の中に潜り込み、そこで爆睡する。
本人はすこぶる快適なようで、頬袋から袖の中に貯め込んだひまわりの種やら乾燥野菜やらなんやかやを出し、ポリポリやっては寝ている。
まるで巣の中にいるような感じで、くつろいでいるのがおかしい。
日曜日、所用で出かけて人と会っている途中に長女からメールが来た。
この写真が送られてきていた。

 

 

 

 

 

理想のキッチン

調理という作業を機能的に捉えながら、そこに居住に関するリラクゼーションを持ち込むアイデアは、対面キッチンから始まり、家庭の調理場の雰囲気を変えた。
システムキッチンは新しい家を建てる場合、家族が集うリビングとつながる中心になった。
トーヨーキッチンが南青山に国内最大のショールームを開いた。

サイトで閲覧したそのコンセプトは写真がもっと明るくてもいいかなとも思いましたが、非常に刺激的で美しいものだった。
インテリアとなった感のある調理のスペースはリビングに求められる家具としてのステイタスを同等に求められる。
トーヨーキッチンはそれに完璧に応えている。
３Ｄシンクの機能美とフォルムはそこに立つものに空間を意識した料理の想像を求めているかのようだ。
でも、ボクは、ボクの理想はちょっと違う。
ボクのコンセプトは二世代が利用して違和感のないキッチンなのです。
キッチンに立つ高齢者にそこに立つための服装を意識させ、創造性を再生させ、キッチンが持つ全ての機能を使いこなせる。
そこに立ちたいと能働性をよりが選らせてくれるようなしステムキッチン。
そしてボク達の世代がそこに並び立ってもお互いが違った目的の調理をしながらも、融和できるスペース。
高齢者とボク達は摂取するカロリーも栄養も好みも異なるのです。
会話が生まれ、学習が生まれる。
失われてゆく味が伝わってゆく。
そして、高齢者にも後始末が簡単に出来るキッチン。
ボクは２日続く休みを取ったときには台所に立ちますが、昔プロの調理人に倣った鉄則を未だに実行しています。
「後始末はね、料理が仕上がったときには出した皿や食器を片付けるだけになっておくもんだよ。料理が終わったときに後始末はもうほとんど終わるんだ。作りっぱなしはよくねえなあ。」
２世代の後かたづけが効率よく出来るキッチン。
ハイクオリティで人と家を選ぶキッチンも見るには素晴らしい。
機能美にはダイレクトに感動する。
そこに、ボク達の日常の匂いが加わったとき、孤独を感じるスペースであってはならない。
トーヨーキッチンの高い理想がそこに目をやってくれていると、今ははっきり言えないけれど、ボクの理想をかなえられそうなのは、はっきり言ってこのメーカーの持つセンスと創造性と独創性にしかない。
２世代のための共有して違和感のないシステムキッチン。
それがボクの想像する夢のキッチンですね。
キッチンに住む。
理想は広がります。

トーヨーキッチンが今持つ実力はここで感知できますぞ。

サヨナラおはぎ

　ここ一週間位具合が悪かったおはぎばあさんが本日午後５時頃永眠しました。
昨日長女と動物病院へ走り、薬を調合して貰ったのですが、年とっていたので手術というわけにもゆかず、気長に治そうと話をしたのですが、安らかな寝顔でした。出血は止まっていたのですが、体力の消耗が激しかったんですね。
病名は子宮筋腫でした。
眠っている時にそのまま逝ってしまったようです。
高２の長女は目を真っ赤に腫らして明日裏山の我が家の墓地に埋葬すると言っております。
ハムスターの一生はかくも儚いですが、生きているときの命の濃密さはどの動物にも引けを取りませんでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌

 

 

 

 

長男の滋賀行き

３月３０日２１時３０分の特急バスで息子が親元を離れ、滋賀の某美術大学に入学するため、出発した。
厳しい時代が来るけれど、しっかり力を蓄えて欲しい。
妻は入学式に出るため、ついでに春休みの妹たちを連れて滋賀の義姉の家に一緒に付いていった。
家に残ったのはボクとじじ・ばばの二人とハムスターが２匹である。
４月１日入学式である。
息子には一人で行って欲しかったが、妻が付いていった。
ボクは一人で武道館に行った記憶がある。
東京暮らしの長い年月の始まりだった。
『親』としての素養が父より劣る親としてはボクが育てられたようには彼を育てられないけれど、彼と距離を置かなかった分だけ少し痛みや不安が我が事のようにわかる部分がある。
美術という畑は厳しいけれど、出来れば２．３箇所尖ったままで実力を磨いて欲しいね。
そんなに離れているわけじゃないのに娘共は毎日年取ったハムスターの無事を確認するため写メを要求する。
めんどくさいね。でも時間を割いている。
一日目に夜中にケージの金具を齧る『おはぎ』と『きなこ』にはまいった。
この頃平気で娘達は二階で一緒に寝ているので、これはきっと滑車を取り除いたので夜中に静かなんだと思っていたのだが、とんでもなかった。
要するに育ち盛りの娘達は一端寝たら並大抵の事では目を覚まさないと言うことだね。
じじいは哀しいねえ。
物音がするとすぐに目が覚める。
でも、奥さんも目を覚まさないんだから、やっぱり男の方が細かいのかしらん。

 

恥ずかしいけど、結構腹立ってるんだぞッ！

スリーエフってコンビニでドラゴンボールのカプセルを売っている。
MegaHouseッてところが出してるんだけど、結構綺麗に仕上がっている中国製のフィギュアが気に入っていて、全部揃えようと子供達と躍起になって買った。

最初はドラゴンボールカプセル・ネオとか言うヤツでドラゴンボールのキャラクターにONE　PIECEのキャラがくっついていて、金色とノーマルな着色の二系統あって、金色は圧倒的にダサイ。
なのによく当ってしまう。
一個一個のフィギュアにはドラゴンの部品が付いているのだけれど、どうしても揃わないのがピッコロなのです。
だから、ドラゴンも髭がないまま未完成で終わった。
つぎに今度は違うシリーズが出て、写真のようなジオラマになっている。

右手にあるドラゴンの左腕がない。
これはやっぱり、ピッコロが当らないからなのです。
結局揃わないまま販売はつぎのシリーズに移る。
ボクやボクの子供達の頭は沸騰し、妻はあきれかえってため息をつく。
こんな商売ありか？

ピッコロ当らなくてもドラゴンくらい完成させてくれよね。
ちょっと企画にひねりが足らないんじゃないのか？
顧客のフラストレーションはもう、最高潮ですね。
ひょっとしたらつぎのシリーズなら当るかも、っていう風に気持ちは流れない。
ドジョウは既に2匹いたんです。
3匹目はいないんですよ。

 

 

 

 

深山桜庵－春の気配はどうかな

　雪の深山桜庵を紹介しようと思っていたけれど、認証に時間がかかって春の陽気がボクの周りにゆらゆらと発ち始めた。
深山桜庵、春の気配はどうかな
ボクの住む四国から奥飛騨温泉は遠い。
もし、休みが取れたなら友人の家に妻とふたりで泊まり込み、
新宿駅から４人で直行便の高速バスに乗るだろう。
新宿から高速バスで 奥飛騨温泉郷の「平湯」まで4時間35分で下車、平湯温泉から徒歩5分 。
春休みの子供達？
もちろん妻の実家に泊まり、田舎の空気を楽しんで貰うよ。
下の子なんか考えてみれば妻と離れたことが幼稚園のお泊まりや、小学校の修学旅行、１３歳の今まで全部合わせても２０日間もない。
だから少し位はいいよな。
毎年恒例の平湯温泉結氷まつりが終わり、深山桜庵もいまは落ち着いた深山の日常の中に終わりかけてきた冬を告げる春の先駆けを待っていることだろう。
ソメイヨシノのように花が先ではなく、山桜は紅い若葉と濃い桜色の花が同時に咲く。
桜色に染まり始めるその中に佇む湯宿でほんの数日だけど憩えたらいいなあ。
深山桜庵の名の由来をこの目で確かめてみたい。
それでも、ブログなんかを覗いたらさすが深山。
3月の声を余裕で聞き流してまだまだ冬景色の装いで、山桜はまたの楽しみになるかも知れないな。
でも、南国生まれのボクにはそんな深い雪もまた楽しみではある。
雪でも桜でも、ぼーんやり…がいいなあ。

 JR高山駅からのタクシーも考えたけど、夫婦二組４人でわいわいしゃべりながらはバスがやっぱり良いなと考えた。
平湯から深山桜庵までの徒歩５分は山の雰囲気を楽しめるかな。
『どこイクの？』と聞かれても、『温泉』と答えれば以前退屈で死にそうになった子供達は『おばあちゃん家』を選ぶだろう。



間違っても『渓流釣り』も出来るなどと口走ってはいけない。

飛騨牛やスッポン鍋

飛騨高山にもうひとつの桜の宿が誕生〜「飛騨花里の湯高山桜庵」】

古き良き飛騨高山の街を楽しむ為の旅の宿 「飛騨花里の湯 高山桜庵」が4月10日誕生。飛騨高山の息吹を感じていただけるよう、ホテル内は飛騨建築の特徴である高山格子などを配置。また最上階にある天然温泉の湯処の向こうには、北アルプスをはじめとする山々の大パノラマが広がります。ただいま、おトクな 【『高山桜・開花宣言』開業記念プラン】ご予約受付中です！
料金：8,800円‐（お一人様）　期間：4月10日‐6月30日

ヨシヤスのブクブクアワー

凄く幼稚っぽい絵なんだけれど、描いたのが今密かに注目のイラストレーター『ヨシヤス』の作品だと知った。
彼女はもう今ではかなり作品だけではなく、本人の露出度も上がっている。

ヨシヤス「ニャンコス」 [DVD]

• 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
• メディア: DVD

このメディアファクトリーのキャラクターブック『ブクブクアワー』はヨシヤスの代表作と言われているアニメーションＤＶＤ『ニャンコス』のタッチからかなり離れたところにあって、やっぱりコレは意図的なものだろうと思うのでした。
原作から作画・監督をこなした『ニャンコス』から４コマの世界に戻ったのか飛躍したのかこういうシンプルさはボクには出せないものなので、はなからただ見るだけです。あまりにかけ離れていて、リリーフランキーさんが帯に描いているようなジェラシーなどというイマジネーションのぶつかり合いは無いない。

　　　　　

設定も架空なら大人には見えない存在を絵で見せる大胆さと厚顔と意表。
この４コマは４コマとして見るのではなく、ボクの見えないところで行われている日常なのですね。
意味があるか無いか、それは目撃することが出来る子供だけが知っています。
なーんてことの無い４コママンガだけれど、「ブクブクアワー」のモノローグです。
ボクらは現実を見過ぎて子供の脳みそを捨てた。
この４コマ・マンガは見えるけれど、ふと振り返ったときに一瞬で泡のように消えるキャラクターがいるかいないかそれが見えない。
ボクの両手にはいっぱいに水の入ったコップが握られていて、上から新しい夢や希望を注ぐと、前に注いだものがこぼれ落ちる。
子供達の小さな手にもちゃんと２つのコップが握られていて、のぞき込むとまだほんの少ししか水が入っていないけれど、その掌の小ささや、体の小ささからから、コップに入れた夢や希望がボクなんかよりもっと多いのに気づく。
昔はボクもそうだったように思うんだけれど、はっきり思い出せない。
思い出が微笑んで座っているべきボクの脳みそのその場所には、大人の哀しみが膝を抱えている。



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