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マイナー・ピアノ協奏曲-25 [音楽]

アーノルト・シェーンベルク/ピアノ協奏曲op.42"1942"  

以前グールドがピアノを弾きクラフトが指揮した演奏を聴いた。
なんちゅうかオケとピアニストの演奏があれほど合ってない演奏も珍しかないか?
カップリングがモーツアルトでこれもすっごい自己中の演奏だったけれど、いいのかねこれで。
シェーンベルクのこの協奏曲はご本人の頭にこの曲が音符となって浮かんだとは考えにくいけれど、12音技法のフィルターを通してもまだ、一音一音にピアノの響きが作るリリシズムがあり、
アンダンテ・モルトアレグロ~アダージオ・グラツィオーソ(モデラート)コモド・グラツィオ-ソ~ストレッタまで全曲通じて何度聴き通しても不思議と「美しいな」と感じる常ならぬ自分がいて少し驚く。
つまり、この曲はコンサートチケットがあれば『いってみようかな』という程度の、ボクとしては現代音楽に常ならぬ興味を抱いてしまうほどの作品なのです。
内田光子がピエール・ブレーズの指揮するクリーブランドo.と演奏しているものや、ピーター・ゼルキン(ルドルフ・ゼルキンの息子)が小沢征爾CSOとやっているCD、ポリーニの演奏、ブレンデルがクーベリック指揮バイエルン放送SOと組んでいるものとかいろいろ聴きます。
一番聴きやすいのはブレンデル盤ですね。
オケとのバランスが実にいい。ピアノの音に色気があって、シェーンベルクのこのピアノの扱いに凄く合っている気がします。
内田さんのもいいですね。シェーンベルクらしい演奏(どんな演奏家といわれると困るけれど、クリーブランドの音が醒めていて指揮者もドライで内田さんも般若みたいで途中で終われないような演奏です。)
モーツアルトとのカップリングがよくありますね。
この辺の選択はポリーニがコンサートで行っていたことがありました。
そういえばモーツアルトをよく演奏するピアニストが多いですね。これだけ錚々たるピアニストが取り上げているのに何故、マイナーなんだと思われるかも知れませんが、現代音楽は聴衆より演奏家の方を向いている芸術だとボクは思っているので、この辺聴衆でしかあり得ないボクとしてはマイナーというほかないのです。

シェーンベルク :ピアノ協奏曲 作品42

シェーンベルク :ピアノ協奏曲 作品42

  • アーティスト: 内田光子,シェーンベルク,ベルク,ウェーベルン,ブーレーズ(ピエール),クリーヴランド管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2000/11/22
  • メディア: CD


シューマン/シェーンベルク:ピアノ協奏曲 シューマン/シェーンベルク:ピアノ協奏曲
  • アーティスト: ポリーニ(マウリチオ), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, シューマン, アバド(クラウディオ), シェーンベルク
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1996/04/25
  • メディア: CD

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、シェーンベルク:ピアノ協奏曲(紙ジャケット仕様)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、シェーンベルク:ピアノ協奏曲(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: グールド(グレン),モーツァルト,シェーンベルク,ジュスキント(ワルター),クラフト(ロバート),CBS交響楽団
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/10/24
  • メディア: CD


 



 


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