記憶に残るただ1曲-4 [音楽]
モン/チェロ協奏曲ト短調(シェーンベルク編曲)
マティアス・ゲオルク・モンの原曲はチェンバロと管弦楽のための協奏曲だった。
1932年アーノルト・シェーンベルクはこれをチェロ用に編曲し、パブロ・カザルスに献呈している。
オルガニストとしてバロックから古典時代の過渡期に生きたモンの作品は交響曲や弦楽四重奏曲もあると言うことは知っているけれど、ボクはこのシェーンベルク編曲の作品しか聴いたことがない。
33歳という若さで他界した音楽家であり、作品そのものも少ないようです。
急-緩-急の3つの楽章から成り、音色の構成はバロック後期の響きです。
しかし、ここで聴かれるチェロは近代までのアナリーゼを通って構築された重く厚い存在感を持っています。
バロック的な弦楽の響きとチェンバロの通奏の中を鈍い光彩を放ちながらチェロが滑るように、また腹に響くような底音(そこね)を歌い出しながら、上品なロマンティシズムを漂わせつつ朗々と響きます。
第3楽章は見事ですね。
ボクはこのチェロ協奏曲をデュ=プレ聴きましたね。腕の病気のために来日直前に引退してしまった閨秀のチェリスト。
そしてボクの敬愛する飲んだくれの大指揮者サー=ジョンのコンビは、シェーンベルクのおかげでボクに魅力的なコレクションを残してくれました。とびきりの名演奏で。
マティアス・ゲオルク・モンの原曲はチェンバロと管弦楽のための協奏曲だった。
1932年アーノルト・シェーンベルクはこれをチェロ用に編曲し、パブロ・カザルスに献呈している。
オルガニストとしてバロックから古典時代の過渡期に生きたモンの作品は交響曲や弦楽四重奏曲もあると言うことは知っているけれど、ボクはこのシェーンベルク編曲の作品しか聴いたことがない。
33歳という若さで他界した音楽家であり、作品そのものも少ないようです。
急-緩-急の3つの楽章から成り、音色の構成はバロック後期の響きです。
しかし、ここで聴かれるチェロは近代までのアナリーゼを通って構築された重く厚い存在感を持っています。
バロック的な弦楽の響きとチェンバロの通奏の中を鈍い光彩を放ちながらチェロが滑るように、また腹に響くような底音(そこね)を歌い出しながら、上品なロマンティシズムを漂わせつつ朗々と響きます。
第3楽章は見事ですね。
ボクはこのチェロ協奏曲をデュ=プレ聴きましたね。腕の病気のために来日直前に引退してしまった閨秀のチェリスト。
そしてボクの敬愛する飲んだくれの大指揮者サー=ジョンのコンビは、シェーンベルクのおかげでボクに魅力的なコレクションを残してくれました。とびきりの名演奏で。
2008-02-08 06:55
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