犬と私の十の約束 [Movie]
短編詩「犬の10戒」
『忘れないでください。私はあなたを愛しています。』
およそ犬を飼う時に10年余りの人生をともにするための覚悟が優しく綴られる。
ボクは少年時代とても頭のいいスコッチテリアとスピッツのハーフ(まあ雑種だね。)を飼っていた。
と言うより一緒に育った。途中年齢では犬の方が先に行ってしまい、ボクが高校に入る頃には、彼女はボクの保護者のような自覚があったのだろう、あれやこれやうるさかった。ともに原始の子供らしく野山を駆け回った時代は終わっていたけれど、ばあさんになった彼女はそれでもボクの最高のパートナーだった。
彼女を看取った時のことはちょっと前にブログで書いたけれど、あの時のことは一生忘れられない。
動物好きの長女は犬を飼いたがっているけれど、進学や就職で10年間同じ屋根の下で暮らすことができないことが分かっている犬を彼女に飼わせていいものか考えた末に飼えないことを説明した。
「犬はパパにとってはペットではなかった。」
彼女がペットとして欲しがるのならパパは反対すると言い切った。
そしてこの本をプレゼントした。
分かってくれたかどうか自信がなかったけれど、何日か経って、彼女はボクがいいたいことが少し理解できたような返事をした。
「あたしが欲しいのはペットじゃないから。ペットはハムスターだよ。犬はもっと深いね。」
『犬の十戒』が映画になった。
内容は娘に言わせると『泣きに行く映画だ』そうだ。
また、タオル持参で友達と行くんだそうだ。受験が終わったらの話だけど。
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