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蕎麦屋『八笑人』 [地方地域情報]

きわめてローカルな話題だけど、ボクは学生時代を東京で過ごし、その時代に様々な粋人と交流を持つことができた。
勉強よりその方が楽しかったせいもあって、現在のボクがあると…いいのか悪いのか…
で、まあその中に某老舗のトンカツ屋の三男坊と知り合いになった。
蕎麦はそいつに教えられた。
いろんなところに蕎麦をたぐりに行って、蘊蓄を聞くよりも舌と喉に覚えさせられた。
蕎麦はボクの好物になり、田舎に帰ってから非常にさみしい思いをしていた。
というのも、どこに行ってもボクの田舎ではお隣にうどんの名産地があるせいか蕎麦はぱっとしない。
そば湯もでない店でそれでも出来合いの蕎麦を夏になればモクモク食ってたものです。
「夏になれば」と書いたのは夏にならないと食えるような蕎麦がないからでした。
でも、そのうちに数年前県庁所在地に向かう国道沿いに一軒まともなそば屋ができ、何度かたぐりにいって、子供達を連れて行ったとき、「今までボクらが食べていたのは何だったんだろう」という感想を聞き子供と妻の舌と鼻が正常であることを確信しました。
でも、残念ながらそこはしょっちゅう行けない。
大概デパートへ家族総出で行った帰りになるともうそば屋は閉まっている。
手打ちの蕎麦がなくなると店を閉めるのはやむを得ない。
ところが最近ボクは仕事場のある町に手打ち蕎麦が食べられる店を知ることとなった。
信号待ちで止まっているとき車の中から板に書かれた手打ち蕎麦『八笑人』の案内板を見たのでした。
3日後、昼休みにボクはその店を探し当て、今は1週間に2度位は行ける時間を作ってたぐりに行っています。

蕎麦や『八笑人』



『八笑人』は多分「花暦八笑人」にちなんだ名だと思います。
狭い(失礼)店の衝立に池田英泉(溪斎)の茶番絵のコピーが飾ってあります。
どうして江戸の笑劇の題材なんかを店の名前にしたのか、聞いてみたい気もしますが、もう少し通って親しくなってからにしようかなと思っているのですが…
とにかく、ボクはそこで久しぶりに蕎麦らしい蕎麦をいただきました。
細身の締まった蕎麦で、茨城常陸の秋蕎麦と福井産を打ち合わせているとのことです。
蕎麦の香りが生きているので、何も浸けなくてもいけます。
DSCN3247_edited.jpg
付いてくるつゆはコクも甘くもないものですが、ちょっと先を浸してそのままするする入ってゆく太さなので非常に爽快です。
店にはいるとまず、蕎麦茶がでます。
ざるの他にも汁物のメニューもありますがボクはざるだけですのでまだ他のは試していません。
そばがきも3人前だけですがあるようです。
ユニークなのは以前確か上の忍ばず池の近くのすずもと演芸場付近で飲んだことがあると記憶していますが、多分、葛か片栗でとろみをつけたそば湯が出てくることですね。
これがうまくいってるときは最高です。
というのはまだこれを担当しているらしい奥さんのさじ加減が一定してなくて極端にポタージュ化していて冷めているときがあるのです。
今日のは最高でした。DSCN3248_edited.jpg
これに残った薬味とつゆを垂らして飲むといいんですよ。
冬なら七味をふったら最高でしょうね。
非常に見つけにくいところにある小さな店構えです。
近くに四国八十八ヶ所のひとつのお寺がありますが、それを目当てに行けば何とかなりますね。
採算が合うのかどうか心配です。
わさびは、多分そこまでは言えないですね。
ちょっと効きすぎるのですが、練りのようです。でも、なくても十分蕎麦の美味しさとそば湯の楽しみを味わえます。

お近くの方は是非。
DSCN3250_edited.jpg
掲載した写真等についてはお店のご主人に許可を得ております。


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依光次郎

| きわめてローカルな話題
 親父様が幡多生まれの東京育ち。
 そば湯があれば嬉しがる。

 これは連れて行こうと思いましたが、エッ窪川。
 女房殿と私が食べさせていただきます。

 稀に親父が宿毛に帰らなくてはいけない時には、JR窪川下車・タクシーで行こうかと思います。


by 依光次郎 (2008-06-19 06:41) 

Mineosaurus

狭い店ですヨー。そばがきもイケます。でも、その時あるかどうかは、わかりません。
by Mineosaurus (2008-06-19 20:04) 

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