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ヨアヒム・ラフ応援団-8 [音楽]

(古典回帰?)
ヨアヒム・ラフ/弦楽六十奏曲ト短調OP.178

第1楽章 アレグロ
第2楽章 アレグロ・モルト
第3楽章 ラルゲット
第4楽章 アレグロ


ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロそれぞれ2挺ずつ。弦楽四重奏が2組集まるという形の形式。
充実期にあって何故この様な形式で音楽を書こうと思ったのだろうか。
第1楽章はメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲を想起させるが、その後の展開はバロックのような旋律が続く。
感情に覆いをかぶせたような、古典の匂いをさせながら作品番号より書いた年代が古いのではないかとすら思わせる。
シンフォニックであることには違いがないが、敢えて弦楽四重奏2組でいどまなければならないような曲想とも思えない。
晦渋であるわけでもない。主題はわかりやすく、ぐずぐずに形が崩れてどこへ行ったかわからなくなるような作曲家ではないので、実に明確なんだけれど、思いのほか歌わず、形が前に出る。
第2楽章は息つく暇もなく更に速くなる。
スケルツォなの?細かな高音パートのパッセージが挑発的で、低音部はヴィヴァルディのように響く。
中間部でやや一息付けるかも。早くても様々に組み合わされた旋律線が縦横に巡るんだけど、今ひとつ精彩を欠くというか、ラフ本来の優雅さがない。
第3楽章のラルゲットで漸く一息と思ったら、なんか速いんだねこれが。
変奏曲風なんだけど、どうもはっきりしない。
演奏の問題だろうか。
まだ、この作品あたりまでは他のCDもないようなので比較が出来ない。
美しい歌の起伏がどうも切れ切れで詰め込みすぎじゃないのかね。
第4楽章は第2楽章のテンポだね。
速度表記は単純なんだけど、ホントはもっと複雑なんじゃないかなあ。
素人だからわかんないけどね。
とにかく、この曲は珍しく余裕がない。
余裕のなさが緊張感に取って替わられるほどのテーマでもないような気がする。
もっと何度も聴き込むと違ってくるかも知れない。ピアノ五重奏曲のように聴いた瞬間から『あ、いいな』と思えるような曲作りはしていないのかも知れない。
うーん。ちと、贔屓目か。

iconiconRaff-String Sextet、ピアノ五重奏曲  icon

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