デュルニッツ・ソナタ-3 [音楽]
モーツァルト/ピアノソナタ第3番変ロ長調K281
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ・アモローゾ(情感を込めて)とか(愛すべく可憐に)
第3楽章 ロンド:アレグロ
デュルニッツ・ソナタが第6番だけを指すのではないと知らなかったもので、もう既に第1番も第4番も記事にしちゃった後でした。(^_^;)
ハイドン的です。第1楽章の主題はモーツァルトでなくても書けるようなものですが、鏤められる華麗なコロラトゥーラはモーツアルトの趣味ですね。
小さな曲ですが、アモローゾの訳にはいくつかあって『情感を込めて』と訳されているものと『愛すべく可憐に』というのが目に付きました。
どうなんでしょうか、曲調はボクには後者のような雰囲気に思えるのですが、へブラーとかアシュケナージが弾くと『情感』というようなしっとりしたロマンティシズムにつながるのかな。
ジョァ・ピリスやシフのピアノで聴くとコケットで目の大きな少女の大人ぶった振る舞いときょろきょろ忙しい愛らしき目の動きが見えます。
内田光子さんのピアノも好きなのですが、彼女が弾く姿はボクはあまり好きでない。あまりにさばさばした物言いもね。
後期のシューベルトはいいだろうなと勝手に思ったりします。
一度コンサートも行きましたが、シューベルトは良かったです。
でも、あの般若(般若って嫉妬に狂った女性の顔なんですよね。)のごとき集中力と弾いているときのもの凄まじさは何ていうか、生まれてくる素晴らしい音楽とのギャップが凄くて癖になってます。
余談でした。
このK281はモーツァルトのソナタの中で抜群に面白いものではないし、ハイドン的な要素から抜けていない作品ではありますが、第2楽章からのからりと移るロンド形式の軽やかさとチャーミングなピアノは魅力的です。
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