Dino Bird [仕事の雑記帳]
恐鳥
何年か前、ソニー・ピクチャー・エンタテイメントがE-zetWebとかいろんな携帯会社のウエブで漫画家や様々なジャンルのコンテンツを作って、ケイタイサイトに参入したことがありました。
その中でボクの画像を使ったサイトを立ち上げるのでソニー・ピクチャー・エンタテイメントの会議室でデザイナーと先方の担当者が集まって企画会議をやったことがありました。
その際、先方のチーフがボクが昔一枚だけ描いていた恐鳥類を取りだしてきて、これが好きなんです。と言われたことがあります。
自分でも忘れているほど昔の画像で、その完成度の低さから首筋にブワッと汗が噴きでましたね。
よくもそんな画像を持っているもんだとボクは感心するやら恥ずかしいやらでした。
まあ、携帯の画像ですから小さいわけで、今回のi-Padのように最終的に原画サイズまで自由にブロウアップ出来る機能もなかったもので、その画像は加筆し、クリーニングして提供しましたが、やっぱり止めときゃ良かったと今でも後悔しています。
この企画は何年か続きましたが、いつのまにやら終わってしまいました。
ソニーさんとはそれ以来お仕事はしてませんが、企画部から毎年変わった年賀状をいただき楽しんでいます。
で、その時描いていた恐鳥類というのは『ティタニス』という名の恐竜絶滅後南米でニッチ(食物連鎖)の頂点に位置する捕食動物として、当時台頭してきた哺乳類と覇を競ったようです。
300万年前から40万年前まで生きていたろうと言われています。
体長2メートル50センチ。
でかい頭。
鷲のように尖って湾曲した嘴。
強力な爪を持つ小さな翼は飛ぶことは出来ないけれど、強靱な二本足でめちゃくちゃ早く走れたようです。
走鳥類と言われています。
当時逃げ切れる陸棲の動物はいなかったろうと言われています。
上野の科学博物館には『ディアトリマ』(ガストルニスという学名を付けられたものと同じで年代が新しいので無効名とも言われているようですが)の骨格標本がありますが、それよりも30センチほど大きい鳥でした。
現代の名古屋コーチンまで、ちぢみに縮んだんですねえ。
向こうが『うまそう』という感想を持つかも知れませんが、この鳥を見て、太股辺りのフライドチキンを想像するのはかなり腹が減ってないと無理でしょうけれど、まあ、鶏もよく見るとそうなのですが、かわいげってものがあんまりないですね。
でも、結局自分と同じ大きさの哺乳類とは互角に戦えても、遙かに小さくゲリラ戦法で卵を狙ってくる小型の哺乳類にやられてしまいます。
子孫を残すことが出来なかったと言うことですね。
追いかけられたくないですね。
by glennmie (2010-06-24 09:12)
眼も鋭いけど・・。凄い口ですね。
万力のような口、鋏まれたら最後ですね。
クチバシが曲がっているのは、肉食と聞いたことが
あるんですが、この説は正しいのでしょうか。
by matcha (2010-06-24 19:21)
こんばんは。
ブルーもグリーンもとても毛色が鮮やかですね。(^。^)
by yakko (2010-06-24 21:29)
色的にインコの祖先…^^;
いずれにしろ、うちのセキセイインコは2歳の姪にとって“恐鳥”です^^;
by 下総弾正くま (2010-06-24 23:42)
身長が同じなら戦うかも・・・(笑)
by koichan (2010-06-25 10:55)
カラフルな色の鳥ですね。オウムなどもカラフルなものが多いですが、卵というリスクが滅亡を招いたんですね。人間は卵というリスクを回避しましたが、y染色体の劣化というリスクは回避できなかったみたいです。人類という種はいつまで生き残れるのか気になります。
by yukikaze (2010-06-25 17:16)
皆様、ご訪問&nice有り難うございます。
glennmieさん、matchaさん、yakko さん、下総弾正くま さん、 koichan さん、 yukikaze さん。コメント有り難うございます。
by Mineosaurus (2010-06-25 21:47)