賛歌 [音楽]
シベリウス/2つの厳粛な旋律op.77より第1曲
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いつもはピアノとのアンサンブルで聴くのだけれど、オーケストラヴァージョンもいい。
ピアノのグリッサンドはそのまま本家のハープに移されて、厚みのあるオケのグレーがかった音彩の中で、高窓から入る薄い朝日の中に細かいチリが舞うように旋律は高く昇る。
シベリウスの一番暖かい音がさらに高く広がる小窓の外の碧に滲んで揮発して行く。
複雑さはなく、ただただ心の向かう先にある讃えるべきものに一直線につながる。
消えて行くチェロの旋律がより深い歌になって帰るとき、ボクはその旋律を何度もシベリウスの中に聴いた気がする。
第2曲の閉じた心の中に揺れる炎も素晴らしいけれど、この第1曲の持つ雰囲気も好きです。
チェロとピアノというシンプルな形で語られたものがオーケストラの中でより広がりを持ったという印象なあまりない。
彼のピアノ曲がたとえほんの1分そこそこのものであっても、語るべきものを全て出し尽くしているよう思えるのと同じく、チェロが歌う厳粛な旋律には籠められた思いの全てが詰まっている。
広がりはないだろうけれど、さすがにこれはピアノよりも遙か遠くに届くのだろう。
切りよく終わっているように聞えるかも知れないが少し切れています。5MBまでですのでご容赦。
Works for Cello & Piano (Comp)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 1996/11/19
- メディア: CD
- アーティスト: Truls Mørk,Edvard Grieg,Jean Sibelius,Jean-Yves Thibaudet
- 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
- 発売日: 1994/11/15
- メディア: CD
The Sibelius Edition Vol. 8 Orchestral Works (6CD BOX) [Import]
- アーティスト: Various,Various,Various,Jean Sibelius
- 出版社/メーカー: BIS
- 発売日: 2009/05/12
- メディア: CD
以前こちらで紹介していただいた"works"というCDで頻繁に聴いています。
オーケストラも素敵ですね。
でも、音色が増えても凛としたチェロは同じ表情なんですね。
by glennmie (2010-07-20 10:08)
やっとiPhoneのコレクションから見つけ出しました^^;アセアセ
私の愛聴版は、オスモ・ヴァンスカ、ラハティ交響楽団
『SERIOUSLY SIBELIUS』
音楽のセンスのない私にも感動をさせるシベリウス
またまた、尊敬です(^^)。
ちなみに、ピアノとのアンサンブルは未経験と思います。
また、発掘の目標が出来ました。
by kontenten (2010-07-20 21:58)
glennmie さん。そうでしたね。Works for Cello&pianoはいいCDです。シベリウスの力の入った曲が揃っています。マリンコニアはこのCDのがいちばん好きです。
by Mineosaurus (2010-07-20 22:12)
kontentenさんいい曲ですよね。なんでYouTubeで見かけないんだろう。多分これに関しては自分の持っているCDやレコードの方が確実に豊富だからちょっといい加減な検索になっているのかも知れません。
by Mineosaurus (2010-07-20 22:20)