スコットランド風って何じゃぁ? [音楽]
メンデルスゾーン/幻想曲スコットランド風ソナタ嬰ヘ短調op.28
文章訂正途中で間違ってアップ。慌てて下書きに戻したけれど、もうお二人が読んでた。早い…
1833年の作品。この年彼は交響曲第4番「イタリア」を完成させている。
スコットランドの原風景は1842年の交響曲の第1楽章や第3楽章に聴かれる美しい旋律の中に織り込まれていると、そう感じていてどうもメンデルスゾーンのスコットランド風というとこの交響曲の主題部分が頭に浮かんでしまう。
でも、このベートーヴェン風の熱情的ソナタの主題は交響曲第5番「宗教改革」の第3楽章の主題にとても似ている。
このメンデルスゾーン作曲の最後の交響曲は作品番号は107だけれど、実際には第1番の交響曲の次に作曲されている経緯があり、彼の宗教的な問題による演奏延期や死ぬまで満足な形の改訂を自ら諦めなかった結果の番号であり、そのテーマは彼が熱心なルター派であり、ルターその人の作曲したコラールやドイツの讃美歌であるドレスデンアーメン(アーメン4唱 讃美歌567番)の旋律が用いられている。
第5番台3楽章の旋律は、彼の書いた管弦楽用の旋律の中でもその美しさともの悲しさでは屈指のものだと思います。
ただ、それが何でスコットランド風であるのかちと合点が行きませぬ。
スコットランド民謡は素朴でもっと微笑んでいるのですね。あのマックス・ブルッフがヴァイオリンのために書いたスコットランド幻想曲なんかその典型です。
旋律の歌い終わりが谷間に木霊するように終わるのが『ああ…田舎だぁ』って感じで大好きなのです。
それとも「スコットランド風」って言うのは2楽章を続けて弾くソナタってことかぁ?
この曲そのものは幻想曲風のテーマは美しいのですが、中身は技巧的でちょっとベートーヴェンの中期のピアノソナタのように頑張っているのでちょっとしんどい。
ただ、そのピアニスティックなパッセージからこのテーマが浮き上がってくるところはちょっとぞくっとしますけど。
ペライアのモーツァルトは彼のバルトークと同じくらい好きだったのですが、年取ったなぁ………
Fantasy in F Sharp Minor Op 28
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Titanic
- 発売日: 1998/10/13
- メディア: CD
コメント 0