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スコミムス [仕事の雑記帳]

カード用SUCHOMIMUS.jpg
スコミムス テネレンシス


最大の肉食恐竜(但しフィッシュ・イーターだと言われている。)スピノサウルス科に属する白亜紀後期の水辺のハンター。
北アフリカのニジェールで10年かそこら前に発見された。
頭骨から推定される骨格は全長11メートル。
この長い吻部から推測するとスピノサウルスと同じく魚食の恐竜でしょうね。
ティラノサウルスのようにずんぐりして厚い頭骨ではなく、歯自体にも肉を切り取るナイフのようなギザギザはない。
以前タルボサウルスの頭骨を想像図にするための過程を紹介したことがあったが、元の頭骨のイラストがこれ。

Suchomimus-Skull.jpg



それに肉付けするとこうなる。

Suchomimusface.jpg



さらにその後がお仕事になってくる。

カード用SUCHOMIMUS02.jpg

非常に多くの骨格が完全な形で発見された恐竜で、やはり河の側の柔らかい土層に埋まったものだろうね。
当然柔らかいといっても死んだときの状況でそれから石化するんだから柔らかいわけではない。
そして当時の川魚っていうのがこれがまた半端なものではない。
分厚いタイルのような鱗に覆われた丈夫一式のお魚の外皮を咬み裂くだけの鋭い刃と顎の力は必要でしょう。
吻部が長いということは、それだけ重くて口を開ける力が必要となる。
鰐はかみ砕く力は強いけれど、その口を輪ゴムで止められると口が開けられなくなる。
浮力のある水中でこそ生きる武器。
獲物を引っかける前脚のぶっとい爪はスピノサウルス科の特徴。
最近オーストラリアで発見されたオーストラロヴェネターという恐竜にも前脚の第1指に大きな爪があるようだけど、頭骨の再現が難しいね。
データが極端に少ない。
それでも今必要に迫られて何とか期限までにはと思っているけれど、こう円高ではたまりませんね。

カード用SUCHOMIMUS03.jpg

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コメント 3

リュカ

この歯とかぎ爪はすごいですね!
こんなのに捕まったら、逃げられず食べられちゃいますね。
たしかに当時の魚も、すごく硬そうだから
このくらいの歯とアゴがないとダメなのですね~。
by リュカ (2010-10-17 07:18) 

yakko

こんばんは。全開したら大きな口でしょうね〜(;゜ロ゜)
by yakko (2010-10-17 22:53) 

yukikaze

肌の質感が伝わってきます。
by yukikaze (2010-10-18 16:32) 

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