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岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説シリーズ新作 [Movie]

出ました。
新作!岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説シリーズ
『中華街のロミオとジュリエット』
昭和36年神戸、中華街(「ちゅうかまち」と読ませている)を舞台に全国高校総番長をめざし、全国の高校を制覇する行脚に出ている村山カオルちゃんが久々に16歳の驚異的オッちゃん顔で、暴れまくる。
何も考えないで見られるお馬鹿映画というのは昨今あまり無い。
やくざ映画Vシネマの勇、竹内 力が完全に自分のイメージを吹っ切って演じるこのむちゃくちゃなキャラクターは実に爽快です。
分かり切ったストーリィが毎度展開するのですが、クールさのかけらも見せない竹内 力は楽しんでこの薬をやっているとしか思えない。
気に入っていなきゃ役者として築いている存在感を台無しにするようなハチャメチャ、ナンセンスに5本も6本も出るはずがない。
今回は完全にロミオとジュリエットを中華街に持ってきたパクリ映画だけど、バックグラウンドミュージックまで本家をパクっている。
この開き直りと、「マレーの虎」でもインドのヒンドゥー語の字幕が大阪弁なのは笑ったけれど、今回の中華街の中国人の片言の日本語がまたまた大阪弁である。
ここら辺の徹底した妙なこだわり方がおかしい。
ボクは不思議とこのシリーズを何回も繰り返して観ていて、ホントにどこが気にいってんだか自分でも不思議なんだけど、多分ストレスを感じている時、ややこしいストーリィに気を遣わず、どこからでも観られる金太郎飴的ナンセンスと吹っ切れた暴力シーンの妙なマッチングに、悲劇によるものではないから正確な用語ではないだろうけど、カタルシスめいたものを感じるのだろうね。
今回もオトンとオカンは登場しないけど、またいつか登場するかも知れない。


まだ観てないけど、新作はもう一本ある。休みにまた観よう。

岸和田少年愚連隊  中華街のロミオとジュリエット

岸和田少年愚連隊 中華街のロミオとジュリエット

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2007/09/28
  • メディア: DVD






 


シューベルト-素朴な歌 [Movie]

ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調


屈託のない素朴な歌。


シューベルトの歌には彼の人となりと同じような歌謡が流れていて絶えない。
シューマンが羨んだように、ベートーヴェン以来のソナタ形式の構築性を受け継ぎながらロマンティックな華をもっている。
即興曲の中にもそれは現れ、疲れたときに意味なくその音の流れが紡ぐ歌をボクは机に両足を投げ出したあまり行儀のよくない格好で聴く。よく小学生の次女に咎められたものだ。


昔、「未完成交響楽」という映画があって、、小学校の教師になったシューベルトが教壇に立っていて、呆然とする生徒を置き去りにして、陶然とした表情で教室の黒板に夢中で音符を書きなぐってゆくシーンが思い出される。

 
未完成交響楽

未完成交響楽

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • メディア: DVD

それは「野ばら」だった。
同じ詩に書いたモーツアルトのものと違い、はねるような天然無垢の愛らしさの中に小さいけれどちゃんと棘がある「野バラ」でははないけれど、
優しく流れる歌謡性を自然に楽譜にした人の温かみがある。棘のない薔薇である。
第9交響曲が今では第7とされ、カールシューリヒトですり切れるほど聴いた未完成交響曲のエピソードは映画のシナリオから遠く離れてしまったけれど、あのシーンは今でも微笑ましく心に残る。
今改めて思い返すと、ボクは確かにあの映画を初めてテレビ放送で観たときは小学生で、シューベルトも知らなかったし、野バラも知らなかったのだった。
それでも心に残っていた。

今、ヘッドフォンから流れているのはシモン・ゴールドベルクのヴァイオリンにラドゥ・ルプーのピアノという組み合わせだ。
シューベルトらしい屈託のない歌が生き生きと奏でられていて好ましい。

シューベルト:ヴァイオリンとピ

シューベルト:ヴァイオリンとピ

  • アーティスト: ゴールドベルク(シモン),シューベルト,ルプー(ラドゥ)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/11/10
  • メディア: CD


何度検索してもヒットしないのでおかしいと思ったら、ヴァイオリンとピ」までで切れていました。しっかりしてくれョアマゾン。


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